- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584123300
感想・レビュー・書評
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定年が視野に入ってきた時期に、良いタイミングで読めた。最近定年後の過ごし方をいろいろ考えていたので、とても参考になった。普段自分が考えていることに近く、概ね同意。(日本の会社組織の話は必ずしも著者の見解には同意できないと思った。)
何をしても良い自由vs何もしなくて良い自由。私は前者の自由を選びたい。(今はそれがとても楽しみ)
孤独を恐れないvs他人や社会と関る。これは両方必要だろう。
好奇心を継続する。何より健康に留意する。生活に窮しない程度のお金は必要。
やはり、いろいろと事前に検討し、準備、計画は必要なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老いても社会との接点をもとう、と著者は言う。
それはそうなのだが、老いの覚悟とは如何に死ぬかではないのか。
社会との接点を持つことができる体力と気力が無くなってからが問題なのだ。
孤独死や孤立死は最も不幸な死だ。家族や人生の戦友や仲間から置き去りにされる寂しさに耐える覚悟なき余生は無責任な孤立死につながっていく(159ページ)
誰も孤独死したいとは思っていないだろう。
体力が衰え、外出もままならなくなる。
子供たちも遠く離れ、兄弟も近くにはいない。頼りたくても頼れる人がいない状況を、著者は考えないのか。
私は出来れば施設には入りたくない。一人でも頑張れるうちは我が家で暮らしたいと思っている。
ふと思う。ある日子供が訪ねてきて、冷たくなった私を発見する。それは死後何日か経っているかもしれないが、せめて腐敗が始まる前に発見してほしい。
それが私の老いる覚悟だ。 -
「人生50年 下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くあり」
明治・大正時代は、40年代、戦後の昭和22年では50代の平均寿命だった時代だったから、退職年齢60歳で、60歳からの年金生活を昔の人は、描いて来たのだと、、、、読んでいて気づいた。(遅いかもしれないが、、、)
人生は、死に向かう不平等の日めくりカレンダーだと、、、作者は語る。
本当に、世の中に良い人でも、早く亡くなってしまうこともあることは、残念なことである。
65歳以上が、高齢者。75歳以上は、老人と、国は、区分しているが、昔100歳の長寿が、珍しかったが、今は、元気な100歳の方も多い。
余生の時間は、ご褒美であり、何をしてもいいと自由を手に入れることが出来ても、無駄遣いせずに、時間を過ごすことが出来るのか?と、問うてしまう。
亡き父が、親族や、上司、親しい友人が、ポツリポツリと、彼岸へ行った時に、『寂しいなぁ~』と、言っていたが、、、
その気持ちが、少しづつ理解出来るようになった。
昔のように、親戚が、集まることもなく、ただ、暑中見舞いと年賀はがきでのやり取りだけが、主が、亡くなったら、その身内とは、縁が遠くなり、音信不通になってしまっている。
我が父母も生前に墓を建立したが、息子3人の子が、墓を守ってくれるように見えない。
作者は、家史、血脈を子孫につなぐ為に墓を、、、と、考えているが、だれしも、思っていても、後を継いでくれる者が、存在しないといけない。
人口も、若い人たちが、減って来ており、グローバルな世界で、国際結婚等で、海外へ居住する人も多くなった。
そうなった時に、位牌は、持って行ってくれるだろうが、墓と仏壇は、無理かもしれない。
我が家も、大きな仏壇を買って、おまつりしているが、、、。
その時は、どうすれば、いいのか?子供たちに、話しておかないと、いけないであろう。
老後、資産も目減りして行くだろうが、命の日めくりカレンダーと、相談しながら、平凡な生活に、明日への楽しみ一つの灯を見つけながら、余生を過ごしたい。
作者の言う通り、平凡なしえ勝の繰り返しでも昨日ととは違う1日にするぞと言う覚悟が、必要だと思う。
テレビ、携帯、スマホ、ゲーム、ビデオなど、文明の機器で、ぼんやりと、過ごせる時代になったけど、、、、外を見て、季節の四季を肌で感じて、美味しいと思えるものを作り、人との会話に耳を傾けれる余生を過ごしたいと、思っている。
そして、「あの人がいるから、大丈夫!」と、一人でもいいから言われるように、誰かの役に立ちたい老後を過ごしたい。 -
著者の理想とする「老い方」と,著者が老いていく過程でどのような覚悟をしたのかが語られる。
実践的「老いじたく」を語るものではなく,老いに関するエッセイ。 -
よりよく老いるには?
→覚悟をし、志を持ち続ける
覚悟とは、決意の凝縮
人生の質を高め、時間を大切にする -
男性の老い について書かれている。著者が男性だから当たり前だけど、やっぱり老後の過ごし方って男女で差がある気がするので、参考具合は低かった。「何をしてもいい自由、何もしない自由」を選ぶことができるのが自分次第、だから「何をしてもいい自由」を選ぼうじゃないか、というくだりが非常に印象深かった。
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只今、だんなさんへ貸し出し中(笑)2011/11/3