- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584123461
感想・レビュー・書評
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煽情的なタイトルで少々不信感をもって読み始めたが、様々な事例が紹介されていて面白く読むことができた。ただここに紹介される「いいお坊さん」たちは、申し訳ないが経営的に恵まれた僧侶たちである。経営的に安定しているから法務以外の様々な事業やボランティア活動に邁進できる。寺だけで食えない兼業住職にそんな余裕はない。そのあたりも掘り下げて欲しかった。
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知り合いに臨済宗のお坊さんがいることもあり、タイトルに惹かれて読んでみました。
単純にいい本だと思います。
仏教というか、宗教のそもそもの役割に関する説明や、現代日本における仏教/宗教のあり方に関する提案は、納得できるところが多々あります。
葬式仏教からの脱却を図るためにも、一般人とお坊さんは、互いに歩み寄るべきだとう思いますし、そうしていけたらいいな、と思います。
仏教的な精神は、案外日本人に根付いているので、仏教に帰依せずとも、互いに歩み寄るだけで、きっと住みやすい世の中になっていくと思います。 -
どうもタイトルと内容が合ってないよね。
最近の三流ライターが勢いで書いちゃいました的な内容で終わっちゃってるのが残念。もうちょっと深く調査して、現状に基づいた分析ができていれば良書だったのかなと思う。 -
葬式仏教の話がメーン。
悪いお坊さんの話のほうが印象に残る
「社葬じゃないか。お布施50万円プラスね」
「副住職と二人で行くから200万円」
74 著者はひどい坊主も改心するかも、
それならそれで良いのでは、という甘い見方。
個人的には、無理だと思う。
48 若者の方が信じている奇跡、あの世
66 社葬
119 みんなの寺。檀家ゼロからスタート
130 3.11と寺。築地本願寺も帰宅難民に開放
155 100回忌まで法要・ぼったくり?
179 伝統的な宗教は根本の大事なところで悩まない。教えだから。
193 心的ストレス解消は精神科医やカウンセラー。坊主出番なし -
ひどいお坊さんの話も出てくるが、大半は伝聞。むしろ本書の肝はいい坊さんの紹介にある。また一般人と僧侶・寺が良い関係を築くにはどうしたら良いかとの問題意識が通底している。その意味では、この手の書としてはまれに見るほど、お坊さんに理解があり、優しい。一般人、僧侶のそれぞれが本書を読み、この本の議論や論点をベースに対話したら、相互の誤解なり反感は、いくらか和らぐのではないだろうか。