無条件幸福論 (ベスト新書 353)

著者 : 藤本義一

• ベストセラーズ (2011年12月9日発売)

作品紹介・あらすじ

『幸福な人生』には肩書き、学歴、財産、年齢、過去の成功は不要です。-藤本義一ひとり語り。

感想・レビュー・書評

[rokkosanjinさんの感想 · 2020年12月12日]

大阪出身の直木賞作家で、おとなの深夜番組「11PM -イレブンピーエム」の司会者としても活躍、放送作家としては「東の井上ひさし ・ 西の藤本義一」と称された藤本氏(2012年没)による幸福論。肩書きや学歴・財産などは努力によって勝ち得た勲章ではあるが、それらは決して「幸福」に直結する要素ではあり得ない。むしろ幸福とは一人一人が自分自身で感じ取るもので、他人と比べる事に意味はなく、例えば時代や環境によって左右される事のない「達成感」や「充実感」のような、こころの奥から湧き上がる喜びが絶対的な「無条件幸福」とも呼ぶべきもので、これこそが人間を本質的に幸せにするものだと結論付ける。2011年に起こった東日本大震災とその後の政治不信による社会崩壊を肌身に感じた著者が、そんな時代に人々がどうすれば、何を考えれば幸福になれるのかを説いた幸福論。

[ドラソルさんの感想 · 2015年4月11日]

『11PM』の司会者で有名な藤本義一の自伝的な一冊。
彼が映画会社の作家であったことは全然知らなかった。

彼の考え方や人生を知ることができて良かった。

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2012年10月31日]

謹んでご冥福をお祈りいたします。
藤本義一氏が、10月３０日にお亡くなりに、、、

[ヒョードルさんの感想 · 2011年12月21日]

藤本義一本らしからぬ、何か散漫な感じの一冊。編集が悪いのか？
函館大学という完全な三流大学から、証券会社で一気にトップに走った知人の話がこの本のベスト。
学歴なんて跳ね返す、のまさに見本。
あとは、川島雄三の「幕末太陽博」がちょうど再公開されるので観に行くよい機会となったことがこの本の少ない収穫。