おしゃべりな名画 (ベスト新書 371 ヴィジュアル新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123713

作品紹介・あらすじ

勝手気ままに自分の「感性」だけを頼りに絵画を鑑賞するのは見ていないことと同じ。時代背景や作家の人生、作品が持つメッセージ…一枚の絵に秘められた「物語」を知ることで、絵画の世界が無限に広がる。デューラー、レンブラント、モネ、ゴーギャン、ムンク…古今東西の名画を題材に、気鋭の美術史家が書き下ろしたユーモアとエスプリに富んだ美術エッセイ集。本書を読めば、これまで漫然と眺めていた絵画たちは急におしゃべりになり、時空を超えた美の回廊へとあなたを誘う。名画はあなたに何を語りかけるのだろう-。

感想・レビュー・書評

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  • ただ漫然と絵画を見るのではなく、描かれた時代背景や作者の考えや人生を知ることによって、格段にその絵画の理解が深まるし、感じ取れることも違ってくる。この本を読むと、そのことをじわりじわりと教えられる。ときどき、軽佻な口調の文章になるのは気になるけど。
    「芸術家も大変!」デューラー「真面目が肝心」ルーベンス「ハルスに乾杯!」ハルス「家族の肖像」ヴァン・ダイク「酔っぱらいの戒め」ヨルダーンス「割り勘は時空を超えて」「虚飾の肖像」レンブラント「恋愛の品格?」フラゴナール「印象派人気の謎」モネ「ボヘミアン狂想曲」ゴーギャン「夕方の憂鬱」ムンク「西洋絵画に描かれた猫」

  • わたしがよく把握してなかっただけかもしれませんが、有名な絵画に描かれたものの内容や時代背景的なものがわかる本だと思って手に取ってみたのですが内容はほぼ著者の方のエッセイ的なものでした。絵の説明もあるのですが割合的にはエッセイの方が多く、この方のエッセイのスタイルが好きになれなかったので絵の説明部分のみを飛ばし読みしました。
    ちゃんと全部読んだ評価ではないです。

  • 作者自身の話(しかも愚痴など)が多く、興が削がれる。

    タイトル「おしゃべりな名画」から
    その絵画をよく見ることで色々なことが分かってくる。
    みたいなものかと思ったら、違った。

    中野京子さんの本を読み慣れているとちょっと物足りないかも。

  • 「西洋美術史」が面白かったので著者さん繋がりでこちらも。
    こちらは美術史とからめつつ木村泰司さんが雄弁に日常エピソードを語ってて面白い。

  • 初歩の初歩である上、筆者自身の話が多すぎ。がっかり。

  • 絵画鑑賞より日本人オヤジへの当てこすりが目立つ?本作。
    レンブラント、ゴーギャンの話など確かに教養がないとダメなのねと腹に落ちるが、やはり印象派以前の解説の方が得意分野なのか濃厚な気配あり。
    この方の20世紀以降の絵画鑑賞についての見解を知りたいですかな。

  • 名画にまつわる話しが12.初耳のものもあったが楽しく読めた.特に「印象派の人気の謎」が良かった.確かにに日本人は旧約聖書やギリシア神話には疎いので古典的な西洋絵画は理解できないだろう.当時のヨーロッパのラテン語が理解できない庶民も同じだったと推測する.

  •  西洋画の鑑賞方法を一変させてくれた『名画の言い分』の、コンパクトな入門編。
     絵画、特に西洋画は感性で見るものではなく、時代背景や作者の人生を理解した上で読み解くものだ、ということを、本書でも大変楽しく教えてくれる。
     レンブラントの『夜警』と割り勘の話、”ボヘミアン”をセルフ・プロデュースしたゴーギャンの誤算の話などを読むと、芸術作品に対する苦手意識が消えて、西洋画を観るのが楽しみになってくる。

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著者プロフィール

1966年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。専攻は西洋美術史。ロンドン・サザビーズ美術教養講座にてWorks of Art修了。講演、セミナーなど開催多数。著書に、『名画の言い分』(ちくま文庫)、『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』(ダイヤモンド社)、『名画は?をつく』シリーズ(ビジュアルだいわ文庫)などがある。

「2019年 『カラー新書 ゴッホとゴーギャン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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