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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584123812
感想・レビュー・書評
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ともすれば万葉ロマンのなかで語られる女性天皇を皇位継承の視点で見、その役割とは何かを丁寧に歴史を追って解き明かしてゆく。
なぜこの時代にかくも女性天皇が立ったのか、そしてその後は現われなくなったのか。
現在とは全く違う継承の方法が、推古をへて天智、天武・・・と受け継がれてゆく間に変化してゆく様子が、丹念な文献史学の視点から語られ、さまざまな制約や問題と闘いながら次期天皇への皇位継承のために生きてゆく女性天皇の姿はまるで上質なミステリーを読んでいるようです。
そして非常にわかりにくいこの時代の政治の動きや人物像が皇位継承の視点で見ると、筋の通ったひとつながりの流れとして見事に説明されることに、感動を覚えました。
巻末資料もすばらしいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的に、女性天皇は「あり」だけど、女系天皇は「どうだかなあ~」と思っているが、読み物としては同時期に読了した女性宮家反対の本『皇統断絶計画』よりは、面白かった。
シナ文化とヤマト文化の違いを女性の王がいたかどうかでみているし、血統の考え方が『皇統断絶計画』とは違う。
どっちが正しいかは解らないけど、一般的には他書のほうか。
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