いじめ加害者を厳罰にせよ (ベスト新書 386)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123867

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    ── 内藤 朝雄《いじめ加害者を厳罰にせよ 20121010 ベスト新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4584123861
     
    (20181108)
     

  • タイトルがなかなかセンセーショナルなものかもしれない。しかしそのように感じる人ほど、本書を読んでみた方がいいだろう。
    「学校」が「聖域」として「治外法権」状態であるため、いじめは隠ぺいされ、なかったことにされてしまう。
    いじめる側からすれば大した害はなく(呼び出される程度)、「楽しい」わけだから利しかないのが現状である。
    ときに、解決に導こうとするケースもあるかもしれないが、それはむしろ、その学校なり先生なり保護者なりが素晴らしいということであって、こういうケースがあるから現状を変えていく必要はないということにはならない。
    「いじめ」という言い方をやめるべきという話を聞くことがあるが、学校の治外法権状態が終われば、自ずと変わるような気がする。

    学校における「いじめ」の本ではあるが、2章の「いじめ発生のメカニズム」は他の集団においても適用して考えることができるので一読の価値はあると思う。

    著者の『いじめの構造』と並行して読んだ。
    本書の方が読みやすいと思う。
    内容的にはかぶっている部分もある。

  • いろんな方法を考えるには良い
    世間の解決方よりは参考になる

  • 主にいじめ問題について教育現場の責任を指摘するけれど、少し極論。いじめ自体は学校制度の内側だけではなくて、実は課外の活動や社会でもありふれているものだ。そのすべてを学校社会の構造的な問題のように考えるのは難があって、必ずしもそうではないというような気がした。ただ、いじめ問題についての実例や「ノリ」についての筆者の考え方は、実際にいじめられた経験のある人なら理解できるものも、多くあったと思う。

  • 学校制度の廃止は暴論のように思える。WHOの報道機関への対応や、スタンフォード監獄実験、いじめ報道の検証の話は参考になった。

  • この本の主張は本当にごもっともで、ただ住んでいる地域が一緒というだけで何の縁もゆかりもない人間がひとつの教室にいることにより、いじめは必然的に起きる。学校というところは法律が行き届かないところであり、被害者が自殺に追い込まれたら、加害者、学校がグルになって隠蔽しようとするメカニズムなど非常に参考になったし、この本の主張のように学校に法律を持ち込むべきであると強く感じた。また、もし子供がいじめられたら弁護士を連れて、加害者宅、学校、警察に行くという考えもなるほどと思い、非常に参考になった。

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著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部准教授。専門は社会学。著書に『いじめの社会理論』『いじめの構造』、論文「学校の秩序分析から社会の原理論へ:暴力の進化理論・いじめというモデル現象・理論的ブレークスルー」(『岩波講座 現代 第8巻 学習する社会の明日』)などがある。

「2018年 『子どもの人権をまもるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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