公立VS私立 (ベスト新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584124338

作品紹介・あらすじ

小学校、中学校、高校、大学…、あらゆるカテゴリーで、公立か私立かという問題は大きな選択である。それぞれの学校選択が後の人生にどのような影響を与えるのか。ベストセラー『格差社会』の著者、経済学者橘木俊詔が、この教育格差の大問題について、「学力」、「お金」、「人間関係」の観点から、数値をひもとき、歴史をたどりながら、縦横無尽に論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 公立、私立の良い点、良くない点を学力、コスト、人間関係の視点からまとめた本。
    それぞれ予想通りという感じ。
    私立の方が、いじめは少ないが、深刻化しやすいというのは驚いた。

  • データに基づいた、様々な観点での公立と私立の比較がされています。
    筆者の所感による意見もありますが、ほとんどがデータに基づいているので説得力があります。
    小学校から大学まで幅広い考察がされているため、子育て中の方には大いに参考になると思います。

  • 作者ご本人はいまその状況のお子さんがいたらどうするか?という問に、
    「小学校、中学校までは公立で高校生くらいから私立もいいのかも」
    というご意見でした。

    BS日テレの久米書店リターンズという番組で紹介されていたものです。
    ご本人ゲストでその本について語るのですが、
    ゆとりは中学2002年から2011年、高校は2014年くらいまでっていう。
    その世代についてと、いじめ問題について。
    都内、大都市の偏差値の高い私立のいじめと、
    郊外、偏差値の低い私立のいじめの質。

    公立のいじめより私立のほうが多い理由は国が関与しているかどうからしい。
    偏差値の高いところはいじめが少ない。
    とか。

    色々なるほどがありました。

  • 大学卒業までの学費シミュレーション
    オール公立・・・949万円
    (公立小学校:180万円、公立中学校:138万円、公立高校:117万円、国公立大学:514万円)
    中学から私立・・・1624万円
    オール私立・・・2344万円
    (私立小学校:882万円、私立中学校:384万円、私立高校:276万円、私立大学文系:687万円、私立大学理系:802万円)

  • 2015年1冊目「公立VS私立」読了。

    バス待ちの啓文堂で何となく買ってしまった一冊。

    ・特に真新しい話はない
    ・データの読み取り方も著者の意向が強い?
    ・そもそもその物差しでいいのか?
    ・学力中位、下位については?
    ・もうちょっと取材をしてほしい

    などなど、いろいろ疑問や突っ込みはあるのだけれど、誰かに話すにはこういうデータもあるのだなと参考にはなった。

    気になった部分は、

    -----(以下抜粋)-----
    …企業の人事部は大卒者に面接をするとき、必ず「どこの高校出身ですか?(大学への)入学の方法は?」と聞くらしいのです。人気の慶應大学でも、「附属高校から」とか「AO入試で」というと、マイナスイメージになることもあるということです。あまり勉強していないなとか、受験を経験していないから人生の苦しみもわかていないと、みられてしまう可能性があります…
    ----------------------

    なんて部分。学歴フィルターだけでなく、入試方法までフィルターか…と思ったり。大企業への就職=幸せではないが、こういう要素もあるのだと参考になった。

  • 公立私立、それぞれの良い点・悪い点はほぼ思っていた通り。でも、イジメの対応は私学より公立の方が積極的というのが意外だった。小学校から公立の私は私学に憧れちゃうな。

  • 公立と私立はどちらがいいのか?
    さまざまなデータから見ているのが、おもしろかった。
    けれども、だいたい知っている(わかっている)ような内容だった。

  • 著者は慶応が大好き。全般的に私学が過大評価されている感じがする。読むのに時間はかからない(読みやすい)。中立を心がけてはいるようだが全体的に旧い価値観が浸透している。今後の社会や学校に対する見通しが含まれていたらもっとワクワクして読めたかもしれない。

  • 私立と公立の比較を、データで分かりやすく説明されていた。データ結果は予想どおりで、驚きは全くなかった。

  • そのタイトルの通り、公立と私立を比べて、論じている本。

    私自身過去におおたとしまささんの
    〜という選択
    シリーズを全て読んだのだが、それを簡単にしたような感じの本。

    だが、こちらの本は、データとしては学費とか、入試結果とか、さらには公立と私立出身学生の異性との交際人数まで、様々なデータはあるが、実際に取材などをしてはいない。

    たしか僕の記憶では、おおたとしまささんの本では、データあり取材あり
    だったような気がする。


    ま、この本は薄く読みやすいので、この本を読んでからおおたとしまささんの
    〜という選択シリーズ
    を読むのがいいかなぁと思った。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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