体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか (ベスト新書)

著者 :
  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584124413

作品紹介・あらすじ

今日の「食べるな!」明日の「食べよう!」「健康」「美容」に支配されたヘルシー・ファッションフードの"根拠"なき戦い。

感想・レビュー・書評

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  • アリナミンは元々ビタミンb1剤(脚気の対象 )

    栄養や食に関する統制が採れた実験、似非科学・非エビデンス情報に踊らされる群衆、それを煽り、販促を試みるメディアや食料品系企業
    この三つが合わさって栄養に関する迷信が行ったり来たりする物凄く不毛なことを何十年もやってきました、という本かな。
    いつ、だれが、こんな媒体で、こんなことを言った。それに対してこんな反響があった。の繰り返し。著者のこの分野へのコミット具合はわかるが「で、何が言いたいの?」という感想。


    戦前のパン食論→「粒のまま未加工で食べるのは原始的で非文化的」  ひどい言いがかりだ笑

    味の素は原料が原油だった

    人間のエネルギー源はケトン体もしくはグリコーゲン(fromブドウ糖 )
    糖新生→人間は肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を作れる

    「炭水化物が人類を滅ぼす」→糖質は嗜好品である、糖質中毒

    サプリの広告はいかに薬事法に触れずに買わせる気にさせるかというゲーム

    健康の次はアンチエイジング、抗加齢

    酵素は似非科学注意ワード

  • 2018/7/8
    味の素も大変だな

  • 2015、8、19

  • 巷に氾濫する健康情報を、膨大な資料を読み込み、時系列、及びテーマ別にきちんとまとめられていて、かつ著者のコメントもキラリと光る。
    移り気な情報洪水の中での、食品リテラシーの高め方を指南、結局は冷静な情報収集と分析、そして自己判断ということか。

  • 洋服のように時代ごとにとっかえひっかえ消費される流行の食べ物を「ファッションフード」と名付け、本書では特に「健康」「美容」という視点から食べ物の流行を考える。

    タイトルに惹かれて本書を手に取った。タイトルに対する明確な答えが書いてあるわけではないが、読んでいれば自ずとわかってくる。健康に長生きしたいというのは古来から変わらない人間の願いであった。口から身体に直接取り込む食品でそれを叶えようと、人々は様々な食品を試していく。「健康」を強く願うが故に、人々は情報に踊らされ、科学的に正しいかどうかも分からないまま様々な食品が次々とブームとなっていく。身体に良いともてはやした食品が実は体に悪いとバッシングされ、消えていくこともしばしば。人々の関心は本当に移り気である。
    運動でも身体を変えることはできるだろうが、食品は口にするだけでよいという手軽さがあるために、人々が情報に食いつきやすいのではないだろうか。

    本書では健康に関する食品の流行の変遷を追うことが主で、それに対する考察は少なかったのが物足りなかった。ただ流行に対する著者の口の挟み方が面白く、物の見方についてはとても参考になった。食に興味はあるけれども、メディアに取り上げられたからといってその情報を鵜呑みにせず、一歩引いた立場で「この情報は信じられるか」ということを自分の頭で考えるように努めたい。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:498.5||H
    資料ID:95140435

    生化学を理解すればどんな食品を取ればいいか、自ずとよくわかるはずですが、この本はまた別の角度から食べ物と健康について解説してくれます。
    (生化学研究室 大塚先生推薦)

  • 日本の健康食品のトレンドを知るには、恰好の一冊。

    いかに我々が、マスコミを中心とする情報の発信者に踊らされているかがよくわかります。

    そして、今後も、きっと、いろんな情報に踊らされると思います。
    我々を食いものにしようとするマスコミの意図と、我々の要望がある限り。

  • ラジオで紹介されていたので、読んでみた。

    アンチエイジング、ダイエット、健康。
    人間、これからもずっと、さがし、求め続けそうですねぇ。一つの食べ物について、良い!悪い!両方の意見あり。
    こんきょがありそうでなさそうで、、、食べたらいいのか、食べないのがいいのか、、

    うーん、私だけが思ったのは
    結局のところ、極端ではなく、バランスのとれたものを、バランスよく食べて、暮らす事かなぁ。

    この本、大変、面白かったです。

  • 歴史はこれからもずっとずっと繰り返されるのでしょう。今体に良いとされる食べ物が、果たして一年後にもその地位を保っていられるのかどうか・・・てことで、要するに「気にするな」「振り回されるな」「踊らされるな」ということなのだろうと。まぁ、色んなモノが入ってますからね、色んな食べ物の中には。
    昨今、賞味期限切れの鶏肉云々が取り上げられていますが、そもそもチキンナゲットを揚げる油には心臓疾患のリスクを上げるトランス脂肪酸が含まれている件がタイムリーでした――期限切れてなくてもヤバイんじゃない?
    読みながら「あー、あった、あった」と懐かしく感じるブームが続出。その変遷だけでも面白い。

  • 健康食品の移り変わりについて良く書かれています。
    出ては消えていくブームについて批判することも賛成することもなく書かれています。
    エナジードリンクは日本が先駆けていたのに80年代米・豪などがおしゃれな缶で出して遅れをとってしまった。

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著者プロフィール

編集者、食文化研究家、ライター、フードジャーナリスト。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論社)の元編集長。料理本を幅広く手がけ、流行食関連の研究や執筆を行う。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」「ジャーナリズム」部門の大賞を受賞。著書に『ファッションフード、あります。——はやりの食べ物クロニクル』(紀伊國屋書店、ちくま文庫)、『カリスマフード 肉・乳・米と日本人』『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』(ともに春秋社)など。

「2023年 『熱狂と欲望のヘルシーフード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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