夢があふれる社会に希望はあるか (ベスト新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125021

作品紹介・あらすじ

夢を持つことは、いつもそれだけで良いこととして語られる。夢を持って努力する人は素晴らしいと賞賛されるし、夢を実現させた人が「あきらめなければ夢はかなう」と言うと、なんだかそんな気がしてくる。そういう意味で、この社会には「夢をあおる」風潮がある。しかし、夢を持つことはそんなに素晴らしいことなのか?「努力すれば夢はかなう」というのはある種の迷信だと、みんなどこかで気づいているはずなのに、夢がかなえられなかったときにどうすべきかについて、誰も言及しようとしない。こんな無責任な社会の中で、周囲の理想論に惑わされずに人生設計をする方法とは?キャリア教育の専門家である著者が提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 板倉一枝先生 おすすめ
    27【教養】366.29-K

    ★ブックリストのコメント
    「夢を実現させる」ことよりもまず「自分の夢って何だろう?」と考える人も多いのではないでしょうか。客観的な視点から、夢を持つことの意義や夢とどう向き合えばよいのかをわかりやすく説明してあります。

  • 社会

  • 2017.9.7
    まぁ。そうだよなぁとは思った。
    でも、そうなってんだから仕方ないよね。とも思った。
    教師としてはもう、レールがあるから。一人の大人として伝えていきたいかな。
    知るということが何にしても大切だと思った。
    パラレルワークという言葉が気に入ったしよかった

  • ■内容
    夢は人を前向きにする力があると同時に、時には人の人生を狂わせてしまうこともある。そもそも夢を実現している人はほとんどいないにもかかわらず、社会、特に教育現場では夢追い人をつくるような圧力を個人にかけてきている。夢に縛られないで生きるためには、夢の根っこにある自分の価値観を掘ったり、やりたいことではなくやるべきことから仕事を探してみるなど、”夢を飼いならす”ことが必要である。

    ■考察
    夢礼賛の社会には違和感を感じていたので、我が意を得たり、といった感じだった。特に夢を強迫する社会の背景にフリーター・ニート問題があったというのが面白い。

  • 「あなたの夢は?」という質問。まさにキャリア教育のみならず、学校で生徒や学生になされる王道の質問。悪意もなく、むしろ目標を持たせるために良かれと思ってなされる質問。しかし、夢を実現できた大人は、どれほどいるか?
    こういったことから綴られていく本書。
    現場の教師、そして何より中高生時代に読んでほしい1冊かと。

  • 夢があふれる社会に希望はあるのか、夢をもつことを強迫されるような社会との見方もある。夢をもつとはどういうことなのか。時代・環境がどうせまってきたのか、夢追い型キャリア教育の功罪とは。
    本書は、概念・分析だけでなく、夢の根っこを掘る・will、must、canや夢との付き合い方①夢が見つからない時、②夢をめざしている時、③夢が実現しそうにない時といった方法論が示されている点がよい。

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著者プロフィール

1963年生。法政大学キャリアデザイン学部教授。法政大学文学部教育学科専任講師、助教授、キャリアデザイン学部助教授を経て現職。専門は教育学。法政大学大学評価室長、日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長。
著書に、『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)、『「親活」の非ススメ──"親というキャリア"の危うさ』(徳間書店)、『若者はなぜ「就職」できなくなったのか──生き抜くために知っておくべきこと』(日本図書センター)など、編著に『これが論点!就職問題』(日本図書センター)、共著に『キャリアデザイン学への招待──研究と教育実践』(ナカニシヤ出版)など多数。

「2015年 『まず教育論から変えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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