- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584125243
感想・レビュー・書評
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優勝した年の岡崎さんの簡易的な日記のようなもの。
献身的が褒められる風潮と自分の目指していることのギャップに悩みながらも優勝という結果に貢献した日々が書かれている。
こういうひたむきで努力を続けられる人がトップクラスで日本を代表して戦ってくれていることを誇りに思います。
チームの調子とは反比例して今期の調子が良いようなので二桁ゴールを期待しています。 -
海外でプレーすることの難しさや「日本人=献身」と捉えられることへのもどかしさがリアルに伝わってきた。
ちょうどカタールワールドカップが盛り上がりを見せている時期に読んだが、彼のような海外でプレーする道を切り開いた選手たちへのリスペクトの想いがより一層強くなった。どうしても攻撃的な中盤の選手が日本ではクローズアップされがちだが、彼や川島選手、吉田選手などは国内で過小評価されていると常々感じている。
と同時に、彼のポジティブさと負けず嫌いを兼ね備えたたマインド、自分をアップデートし続ける姿に現在も含め長年海外でプレーし続けつつ、代表でも50ゴールを決めている秘訣を感じた。 -
プレミアリーグで優勝を飾ったミラクルレスター、その一年を内部から語った日本代表FW岡崎選手によるエッセイである。
以前も彼のエッセイを読んだことがあるが、率直な語りぶりで、かつ文章も上手い。一年を通しての経過が物語のように展開していっており、グイグイと読ませる力のある一冊だった。
御本人が書いているのか、ゴーストライターが居るのかはわからないが、彼の本は読んで楽しめる印象が強い。
レスターシティの優勝はなんの誇張でもなく百年に一度だろう出来事であるから、サッカーファンであるならば(プレミアに関心が無くとも)読んで損のない一冊だろう。
内容の価値そのもの、文章の読みやすさも加味して星五つで評価している。 -
783.4-O
閲覧新書 -
レスターのプレミアリーグ制覇に貢献した著者によるサッカー戦記。
久しぶりに読破。正直ベースな手記を公開された著者に改めて好感を持った。往々にしてチャレンジとは中々成功しないもので挑み続けなければならない、そのことを強く伝えようとしている気がする。 -
この奇跡のシーズンは海外サッカーをしっかりと追いかけていたので、この本を読むことで追体験をする事ができた。この先もずっと語り継がれるであろうレスターが起こした奇跡、そのど真ん中で体感した当事者の貴重な手記。素晴らしく読みやすくあっという間に読み終えてしまった。
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純粋に読み物として、サッカーファンなら楽しめるのでは。
世界最高峰のプレミアを主力の一員として戦った日本人の貴重な手記 -
ネス湖にネッシーが発見される、エルビス・プレスリーが生きているといったブックメーカーのオッズよりも更に低い倍率だったレスターの優勝。弱者がどのようにして、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、アーセナルなどの強豪ひしめくプレミアリーグで優勝できたのか、その内幕に興味があった。また、岡崎が海外のチームで単身どのようなコミュニケーションをしているかなどにも関心があった。
優勝の秘密は、正直分からないだろう。おそらく、本人達もレスター監督のラニエリですら、事後的には解説できるだろうが、これをやれば優勝できるという類のものではないだろう。ただ、個性あふれる選手が各々の持ち味を活かして躍動する事が結果的にチームへの貢献とつながったということだろうか。
岡崎は、献身的なプレーが評価されている事について、シーズンを通じてもがき苦しんでいたようだ。フォワードの仕事は本来点を取る事であり、ディフェンスではない。献身が評価されることで、試合には出れる。しかし、点を取る事で評価されたい。実社会でも、組織の中での役割となりたい自分とのギャップはあるだろう。
岡崎がそれでも、リーグ戦36試合中28試合で先発出場できたのは監督の信頼があったからであろう。それを本人も自覚し、常に自分の頭で”考える”、これこそが彼が海外でもやれている理由だと思う。最近読んだ、野球の野村克也の本にも、鈍感は最大の罪だと言っていたが、サッカーの世界でも、またビジネスの世界でもそれは同じであろう。
また、岡崎は英語が苦手であっても他の選手とのコミュニケーションも積極的に取ろうという努力はしているという。これも、ビジネスにおいても同様に必要な心構えだろう。
著者プロフィール
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