日本人に「憲法」は要らない (ベスト新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125298

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  • ●現在の日本国憲法は、施行以来69年間で1度も改訂されたことがない、世界でも非常に珍しい憲法である。第二次大戦後、アメリカでは6回、フランス24回、ドイツでは59回、イタリアでは20回の憲法改正を行っている。
    ●イギリスには憲法はない。マグナカルタから25の成文法がイギリスでは「憲法的法規」として憲法と呼ばれる。他国のように、1つのまとまった法典としての憲法は無い。また、イギリスは国民主権の国ではない。主権は議会にある。
    ●1970年三島由紀夫の「楯の会事件」。自衛隊総監を監禁した。「自衛隊が違憲である事は明白である」「憲法改正によって、自衛隊は真の国軍となるべきだ」「違憲であるのは、憲法自体に問題があるからだ」と言う声明。
    ●共産党。第1章(天皇条項)については、積極改憲の姿勢である。1人の個人が世襲で、国民統合の象徴となると言う現制度は、民主主義及び人間の平等の原則と両立するものではないと。
    ●日本国憲法は、GHQの「占領施策憲法」である。戦勝国と敗戦国との間に結ばれた不平等条約だ。
    ●大政奉還や王政復古の大号令にしても「政権の交代」である。明治維新は革命ではなく政権交代なのだ。日本は古来から朝廷のもとに運営されていた国である。
    ●どの国の憲法も「戦争」または「侵略戦争」を放棄している。9条の平和主義は日本特有のものと言うのは間違いなのだ。ただし、各国は「軍備放棄」まではしていない。当然だ。国民の生命と財産を守るためには、軍事力は必要不可欠だからである。
    ●憲法を自由自在に変更することが「本来の立憲主義」
    ● 17条の憲法。和を以て貴しとなし〜。「和」を最も大切な事とし争わない。三宝(仏法僧)を敬え。天皇の言うことには従おう。官僚は礼を基本とする。役員たちは欲を捨てよ。勧善懲悪。二重に税を取るな。物事は1人で判断してはならない。必ず皆で論議して判断せよ。など

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著者プロフィール

西村幸祐(にしむら・こうゆう)
批評家、関東学院大学講師。昭和27年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科在学中より「三田文学」編集担当。音楽ディレクター、コピーライター等を経て1980年代後半からF1やサッカーを取材、執筆活動を開始。2002年日韓共催W杯を契機に歴史認識や拉致問題、安全保障やメディア論を展開。「表現者」編集委員を務め「撃論ムック」「ジャパニズム」を創刊し編集長を歴任。(一社)アジア自由民主連帯協議会副会長。著書は『ホンダ・イン・ザ・レース』(講談社)、『「反日」の構造』(文芸社文庫)、『幻の黄金時代』(祥伝社)、『21世紀の「脱亜論」』(祥伝社新書)、『韓国のトリセツ』『報道しない自由』(ワニブックス【PLUS】新書)、『朝日新聞への論理的弔辞』(ワニ・プラス)など多数。

「2022年 『九条という病 - 憲法改正のみが日本を救う -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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