歴史の「普通」ってなんですか? (ベスト新書)

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本棚登録 : 83
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125915

作品紹介・あらすじ

平成が終わりを迎えるのに、今の社会問題は100年前と変わっちゃいない!

保育園不足、ブラック校則、女性の労働問題、騒音などが、なぜちっとも改善されてこなかったのか? それは間違った伝統観による理不尽な差別にあるとパオロさんは述べる。
さらに恵方巻きの発祥は、「日曜日の我が家はカレー」といったローカルルールだったり、祝日の国旗掲揚は右翼の一時的なものだったなど、都合よく利用され、間違って伝わり続けていく伝統ブームに一石を投じる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 物事を判断するときに「伝統」「普通」「常識」で思考停止せずにちょっと疑おう。史料をあれこれひもとけばそういったことばの不確かさ、底の浅さ、うさんくささにびっくりさせられることを「保育園と共働き」「こども観」「伝統(という言葉の使われ方)」「祭」「頭髪」という5章仕立てでわかりやすく教えてくれる。こういう話をひととおり知っていれば、SNSやマスコミなどから流れてくる有象無象の「けしからん!」系のニュースに反射的にあれこれ反応する前に「待てよ」と一呼吸置けるようになるのでおすすめ。

  • 今時の若いもんは……って言葉が昔むか~しからあるのは知ってたけど、まさか今時問題になっていることも「今時」じゃなかったとは!
    「伝統」もそうだけど、自分が成長する過程で刷り込まれた周辺事項を疑わずにいたことに気づかされる。

  • 資料に基づいた「昔と今」。相変わらず書き口が面白い。言葉のチョイスというか、ズバッとツッコミどころを鮮やかに切ってくれる文体が面白い。バカは因果関係をひらめく、この言葉はいつも頭の隅に置いておこうと思う。

  • <目次>
    第1章  保育園と共働きはなぜ憎まれるのか?
    第2章  こどもに優しくなかった日本人
    第3章  輝け!日本の伝統
    第4章  伝統、春のフェイク祭り
    第5章  頭髪百年戦争~茶髪・長髪・パーマ

    <内容>
    謎のイタリア人の日本文化論。相変わらずいいところをついています。この「伝統」というやつの臭さは前から感じてましたが、きちんと証明している点がいいです。マスコミや政治家やその辺のおじさん、おばさんは全く根拠のない主張をしてますが、マッツァリーノさんはおそらく国会図書館に入り浸ってきちんと裏を取っての発言。おみそれしました。また、学校の頭髪問題、大変耳が痛い話でした。先生という人種は、まったく根拠のないことを当然のように日々指導することに、教師ながらすごい違和感を感じていました。

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著者プロフィール

Paolo Mazzarino(パオロ・マッツァリーノ)

イタリア生まれの戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。著書に『反社会学講講座(正・続)』『偽善のすすめ』『誰も調べなかった日本文化史』『「昔はよかった」病』『日本人のための怒りかた講座』『ザ・世のなか力』『コドモダマシ』『みんなの道徳解体新書』など。

「2017年 『会社苦いかしょっぱいか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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