野村の「眼」―弱者の戦い

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584130568

感想・レビュー・書評

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  • 『先入観は罪、固定観念は悪』
    人との付き合いで先入観はどうしても存在する。その人の表面的な部分だけでなく、内面までに目を向けて付き合える人になりたい。

  • ”・監督の仕事は「気づかせ屋」。(p.197)
    ・草柳さんには、折に触れ、他にもさまざまなアドバイスをいただいた。(中略)「野村さん、言葉は大事ですよ。本を読まなければいけませんよ」と繰り返し聞かされた。(p.231)
     #そうして選んでくれた本が『活学』(安岡正篤)
    ★「プロというのは、これだけ多くのアマチュアの選手たちに熱望されている存在なのか」と改めて教えられた。この事実を、今プロで実際にプレーしている選手たちに教えてやりたい。心から思った。(p.240)
     #シダックスで見えたもの
    ・「頭を使って、見ろ、考えろ、備えろ」(p.247)
    ★いい仕事は必ず誰かが見ていてくれる
     「あのときは随分、凄い抵抗をされましたね」
     #1973年 歴代本塁打王 記録を王選手と争ったときの静かな戦いを、報知新聞 記録部長(当時)の宇佐美徹也さんはしっかりと見ていた!”

  • 私は、野村監督の野球に対して・個々の選手のレベルを引き上げ、人格的にもスキル的にも優秀なリーダーを育て上げ、チームとして有機的に行動できるようにすることにより、長期的に強いチームを作り上げる。これにより、野村監督が去った後も、チームの能力は持続する。・日本シリーズなどの短期戦においては、徹底的に相手の弱点を探しそれに付込む事により勝ちを求める。というイメージを持っている。 私が、興味あるのは、当然前者である。ありがちなマネージメント論においては、個の力よりも、組織力がクローズアップされる。人がいて、初めて組織が成り立つので、私はこのことに大きな違和感を覚える。しかし、個の力は明らかに抜けているのに平凡な成績しか残せないジャイアンツのような組織があることもまた事実。どう考えればよいのか。野村監督のやり方を参考にしたいと本書を手に取った。 わかったことは、野村監督は「人格的にも、スキル的も優秀なリーダーを育てる」ことを優先していることである。しかし、このようなリーダーを育てるためには、まず自分自身が優秀なリーダーとならなければならない。他人に対する以上に自分に厳しくなければならない。だから、マネージメントは難しいのであると改めて感じた。 すべてのリーダーにお勧めする。

  • 現役時代、監督と両方で活躍!
    とても『月見草』とは思えない
    30/4/29

  • ノムさんが楽天監督時代に書いた本。いつもと言ってることにそう変わりはないんだけど、ノムさんの本ってつい読んでしまう。

  • 野村監督の現状分析力の凄みが感じ取れる一冊です。

  • 野村監督の自叙伝(のようなもの)

    野村監督の熱い思いが詰まっているなと感じました。テレビで見ている姿以上に負けず嫌いさが伝わってきます。


    自分の価値観と比べてみると面白いかも、、、

  • なかなか面白かった。
     現在プロ野球「楽天」の監督である野村克也さんのエッセー。
     野村さんは、戦争で父親を亡くし、母親も病気がちだったため、
     小学校から新聞配達をされて家計を助けてるという今では考えられない
     ような貧しい生活をされていたことを初めて知った。
     テスト生として南海に入ってからの苦労話も感銘を受けたが、
     それよりも野村さんの生き方、考え方にとても共感した。
     学ぶことも多かった。
     やっぱりただのエリートではなくて苦労してきた人は違う。
     
     人間、沈まないとジャンプはできない
     ーそれが謙虚さであり、素直さである。それがなければ進歩はない。
     「感謝」というのは、人間形成の基本中の基本である。
     ・・・・傲慢な人間には、現状維持も伸び率もない。
     ただ、下降線を辿ってゆくのみである

  • これをくれた人の意図した内容とは違っていたらしいが、意外と面白かった。
    内容的には独りよがりな感もあるものの、超一流のイチローたちのような人間でないと自覚している野村監督がいかに頭脳プレーでその才能をカバーし、いっそ華々しいほどの功績を築き上げてきたかが分かる。
    野球に興味がない私に言わせれば野村監督はいつも皮肉や嫌みをぼやいている不機嫌そうなおっちゃんというイメージしかなかったのだが、

  • ノムさんですね。
    その考え方に近づけることで、ちょっと親しみがわいてくる。
    ID野球とか、再生工場とか、いろいろ言われるが、それだけスゴイということ。
    よく考えている、それも常に。リーダー論というわけでもないと思うが、やはり強い意志があって、リーダシップが発揮されるのだと感じた。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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