孫正義 世界20億人覇権の野望

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584131510

感想・レビュー・書評

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  • ソフトバンクは成長を止めませんね。孫正義という稀代の経営者の戦略は誰もが学ぶべき内容だと思います。

  • 現代の日本人経営者の中では、群を抜いた行動力、実行力と思われる孫さんの仕事の仕方、生き方が知れる!
    刺激を受けるが、自分とのギャップもすごく感じる。

  • 経営者として考えると、孫正義氏は、凄いと思う。
    その軌跡を描いたのが本書。

    きっと、ドラマチックな演出に偏ったところあり、現実は
    色々とゴタゴタした問題も沢山あるだろうと思う。
    が、それらを割り引いたとしても、孫正義氏の経営者として
    の力量は揺るぎない。

    とにかく、スケールがでかい。動きも早い。エナジーは爆発
    レベルである。統率力と突破力は随一。ここまで世界規模で
    経営できる人材は希有だと思う。犬もSMAPも、確信犯だ。
    たぶん、直に会って個人的に話をしてみると、バイタリティ
    溢れた魅力的な人なんでしょうね。

  • この本に出会って、ボクはビジネスに興味を持った。

  • 孫正義 世界20億人 覇権の野望
    孫正義氏について書かれた本は二冊目ですが、非常に参考になりますね。
    SoftBankの起業から、現在(2008年)までのSoftBankの行動を広く浅く、理解出来ましたね。
    以前読んだ、志高く孫正義正伝では、幼少期から立ち上げの時期を詳しく書いていましたが、この本はSoftBankと言う会社を広く知る上では良い内容だと思います。

    でも驚きはやはり、孫正義氏ですね。
    本を読んだだけでは、彼の真意や苦労は絶対に理解出来ませんが、彼の思いは本当に凄いし、信念に感動します。

    また様々な人脈に支えられていますね。
    やはり、人は人にこそ最大の力を発揮するのだろうか?
    普通であれば絶対に出来無いと思う事を孫正義氏は一代で何も無い所からSoftBankを作り上げた。
    今この瞬間で、SoftBankと言う会社が存在してなかったら、社会の大きなマイナスだとははっきり解る。

    本当に凄い人だと思うわ。
    孫正義氏に興味がなくても、社会人ならこの本は一度は読んでみても良いと思います。
    チャレンジする事と、諦めない事の大事さが伝わります。

    人の足を止めるのは絶望では無く諦めだと感じます。
    諦めなければ必ず道は開けるんだと感じます。

  • 「孫正義 世界20億人覇権の野望」大下英治、一週間前に読了。現在53歳、ご存知ソフトバンクグループリーダー、孫正義の評伝である。

    昨今の政治家のごとく目先の自分の損得で生きている人間は言うことすることがころころ変わる、ぶれる。最近TVで何度か聞いた孫さんの話にはブレがない。国の政策はすべて目先の小さな戦術にすぎず長期的な戦略がないという。事業仕分けであぶり出した数千億円の無駄も、国家百年の大計から見れば誤差の範囲であり、自分はソフトバンクグループが300年繁栄するビジョンを描いて戦略をたて実行しているという。

    10年近く前、マスコミによく取り上げられる経営者で、私がこいつはニセ者だ絶対こけると思った経営者が二人いた。一人は介護事業を派手に展開していたが予想どおり消えた。もう一人は孫正義だったが、私の予想は見事はずれた。

    高校に入学した時に早くも事業家で日本一になることを決断した彼は、日本の高校を中退しアメリカの高校に留学。カリフォルニア大学バークレー校に編入する直前19歳の時に自分の「人生五十カ年計画」を打ち立てた。20代で創業、30代で一千億、二千億規模の軍資金を貯める、40代で一兆円二兆円規模の一勝負をする。50代である程度、事業を完成させ、60代で後進にバトンタッチする。この五つのステージを19歳のとき決めて以来、一度も変えていないという。ボーダフォンを2兆円で買収したのは49歳のとき。偶然による大業はあり得ないという。

    見事である、立派である。側近の役員が言うように「彼のような人物こそ、いまの日本の総理大臣にふさわしい。」信長も好きだが自分個人の野望、エゴを超えて世のために生きた竜馬のほうがもっと好きという孫さんが政治家であったら素晴らしいと思う。

    政治なり産業なり国の根っこの部分を引っ張っていくリーダー、人材に求められるのは、まず己個人の快楽、欲望、エゴを捨て去ることである。そして、彼のように努力、忍耐、情熱、ビジョンをもって24時間命がけで燃えるように仕事をすることである。私のように、日々偶然と成り行き思いつきで生き、毎日晩酌の後TVを観ながらうたた寝などしているような人間ではだめである。

    国を引っ張る政治家や大企業トップの人生は、ある意味でつまらない、つらい、目立たない地味な人生である。国益社会益のためには揺るがぬ信念と忍耐で地道、愚直に職務を遂行し、時には自分の命までかけての決断を求められる。

    政治家や企業トップにパフォーマンスは要らない。昨今のマスコミは自社の欲得で政治家のパフォーマンスばかり追いかけている。政治家なり企業トップが目立つ社会というのは、不幸な社会である。ほとんどの国民が総理大臣や企業トップの名前や存在さえ知らないのが、理想的で平和な社会である。

    もし私がいま若くて、こうやりこう努力すれば孫さんと同じように成功できるといわれても、孫さんになる気は毛頭ない。アリの社会でも働くアリ、戦うアリなどがそれぞれアリ社会全体に占める割合は決まっているが、何もせず遊んでいるアリも何パーセントかいるという。遊んでいるアリもいないとアリの社会が成り立たないという。人間社会も同じである。

    孫さんみたいな企業のリーダーがいるから、一般大衆はインターネットやケータイを安く便利に使えるようになったが、孫さんも又、われわれ一般大衆がいるから孫さんになりえたのである。

    人はみな、自分の分際をわきまえて自分であるべし。
    憧れても他人にはなれないし、なる必要もない。

    というわけで、この本はブックオフ行き。
    孫さんは素晴らしいが、わが書棚残すべき名言も感動もなし。
    前述のように実業家の評伝だからやむを得ない。決して孫さんの不名誉ではない。

    ただ、この著者には失礼だが、名作「カリスマ」(ダイエー中内功氏の評伝)を書いた佐野眞一さんが孫さんの人生を描いたら違ったものになるかもしれない。



    2010年09月18日 17時49分 [ 閲覧数 23 ]

  • クレイジーだね。

    だが、そこがいい。

  • 面白い、の一言に尽きる。ソフトバンクのことも孫さんのことも報道で見る以上は知らなかったが、この本に一気に引き込まれ、孫さんの凄さを知った。ビジネスマンとしてやる気になる一冊。

    第一章「屹立の時」で創業当時が語られた後、第二章でいきなり15年くらい飛ばしてソフトバンクモバイルの話に移ったのには面食らったが、第三章ではM&A史としてその間を駆け足で振り返ることができ、ヤフー出資や北尾さんとのことなどを含め、一通り理解することができた。読者を飽きさせずに語り続けるスピード感は、流石に列伝作家の大下さんというところか。

    孫さんの発想はデカい。夢を語ることが少なくなってきた昨今の日本で、経済界において大言壮語できるのも孫さんくらいしかいないのかもしれない。ソフトバンクといえばブロードバンドキットの無料配布とか携帯通話料0円とか、乱暴なディスカウンターという印象があったけれど、それもインターネットに投資するための基盤づくり(国内インフラ事業でキャッシュフローを稼ぐ)と見ればよく考えられていると納得がいく。ということは「20億人覇権の野望」をインターネットで実現させるためにヤフーとかアリババを使ってどうするのか、が大事な気がするが、その辺をもう少し具体的に語ってほしかった・・・「銀河系」とかじゃなくて。ソフトバンクグループのライバルは最早NTTどかドコモとかじゃなくて、グーグルとかアマゾンとかなんじゃないか?

  • アリババのジャック・マーとの出会いから一緒にビジネスをやるまでのエピソードは、読んでいるだけで両者の凄みが伝わってきて心が奮えた。

  • わたしは19歳のとき、己の人生50ヵ年計画を打ち立てた。20代で業界に名乗りを上げ、30代で1千億、2千億規模の軍資金を貯める。40代で1兆円、2兆円規模の一勝負をする。50代である程度、事業を完成させ、60代で後進にバトンタッチする。この5つのステージを19歳のとき決めて以来、一度も変えていない。わたしがボーダフォン・ジャパンを2兆円かけて買収したのは、49歳のときである。つまり、博打を打つ最後のタイミングだったのだ。偶然による大業はあり得ない。最高経営責任者は、大業に対するビジョンを掲げ、限られた人生を一直線に進んでいくほかない。CEOが、ビッグ・ピクチャーを示すことが全ての鍵になる。孫正義が語る、ソフトバンク最強経営戦略。

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著者プロフィール

1944 年6月7日、広島県に生まれる。1968 年3月、広島大学文学部仏文科卒業。1970 年、『週刊文春』の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。さらに月刊『文藝春秋』に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。1983 年、週刊文春を離れ、作家として政財官界から経済、芸能、犯罪まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている。
著書は、「十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊」「美空ひばり・時代を歌う」(以上、新潮社)、「闘争! 角栄学校」(講談社)、「トップ屋魂 首輪のない猟犬」(イースト・プレス)など400 冊以上にのぼる。
近著に、「田中角栄秘録」「官房長官秘録」「小泉純一郎・進次郎秘録」「清和会秘録」(イースト・プレス)、「映画女優 吉永小百合」(朝日新聞出版)など。

「2016年 『田中角栄の酒 「喜びの酒」「悲しみの酒」「怒りの酒」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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