試着室で思い出したら、本気の恋だと思う

著者 :
  • ベストセラーズ
3.60
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本棚登録 : 413
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584132616

作品紹介・あらすじ

所帯じみた彼と停滞ぎみなネイリスト、長い不倫に悩む美容マニア、年下男子に恋する文系女子、披露宴スピーチを頼まれた元カノ、オンリーワンに憧れる平凡なモテ系女、そして、彼女らに寄り添うひとりの女性店員-運勢は、生まれた日より、選んだ服で変わると思う。「LUMINE」の広告コピーから生まれた今の自分が好きになる、5つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • フレーズが心に響きます。

  • 餅は餅屋。コピーの方が切れがある。

  • ルミネの広告だけで充分だった。。。

  • よくある、ありがちで物足りない恋愛話。良くも悪くも日常的。最後を委ねるところが物足りない。

  • ルミネのコピーで有名な博報堂のコピーライター尾形真理子さんの小説。
    セレクトショップにきたお客さんは、それぞれに恋人や意中の人を想いながら服を選び、素敵な店員さんがぴったりの一着をアドバイスしてくれる、という話の筋は共通した短編集。それぞれのストーリーが優しくて穏やかで心地いい感じ。

  • 短編集。大好きなルミネ広告コピーが沢山あって嬉しかったが、やはり処女小説とあって未熟さは否めない。正直どこかで見たような話ばかり。全体に読後感は爽やかだったり、ラストは格好良かったけど、あの素敵な店員さんのエピソードは他から浮いている気もした。矢沢あいっぽい。
    広告ポスター集が出てくれればそっちのが欲しいです。

  • 大好きなルミネの広告のコピーライターさんが
    この広告を題材にして書いた短編集
    しかも装丁は私が一番好きなポスター!

    というわけで中身にそんなに期待せず
    ジャケ買いしたわけなのですが、
    意外におしゃれなだけの薄い内容でもなく満足しました

    あんなお店あったら行ってみたい
    そして、ピスタチオのジェラートが食べたい

  • 【No.30】「愚痴ってしまうのは申し訳ないけれど、”大変だね”と、共感してもらえるだけで、気が済んだり心が軽くなることもあるのだから」「人と比べておしゃべりが上手じゃないとか、社交的じゃないなんて、そんなの言い訳だ。向き合おうとしているかどうか。まずはそこなんだ」「ありふれた春だけど、冬を乗り越えた春だもん」「自己PRは、なるべく数字を使ったほうがいい。わたしはこんなにすごいんです、といくら書かれても、僕たちにはキミのすごさがどのくらいかはわからない。人と何かを共有するのに、数字というのはとても冷静で便利なものなんだ」「カラダは少しずつ、変化していくのが普通です。太ったとか、痩せたとか、垂れたとかじゃなく、年とともに内面が変化することで、見た目の印象も変わってきたりするようです」「いろんな国を経験できたのは、自分にとっては勉強になったけど、日本でずっと暮らせなかったことで見落としてきたことも多いと思う。だから、どっちもどっちですね」「やる気はあるけれど、世間知らずのおっちょこちょい。態度が悪いわけではない。一度ちゃんと教えたら、一生懸命覚えようとする。それだけに放っておくこともできない」「”個性”とは、”人と違う何か”だと思い込んでいた。人と違うのが”個性”ではなく、自分らしいのが”個性”なんだ」

  • 文章もセレクトショップ「Closet」も、然り気無くキラッと輝くよう。表紙もきれい。自分をかわいく見せてくれる服が好き、の言葉が印象に残った。似合い過ぎるとリフレッシュしない、って部分も、言葉にすると自信過剰っぽいけれど言っていることはわかる。各話の主人公たちは等身大で、余裕なく苛々しちゃうところとか突っ走るところとか妙にリアルな風。でも店員さんはいつもゆったりと構えていて、そうか、と素直にしっくり来るやり取りも多かった。お客さんにぴったりのものがわかっちゃう、それを自然体でおすすめする様子が素敵だった。

  • 一軒のセレクトショップに訪れる女性たちのオムニバス

    アラサー女性たちの思いや悩みがリアルで共感仕切り。仕事、恋愛、結婚…そんなありふれたテーマばかりなのに、飽きずに最後まで読めるのは言葉のセンスが良いからなのだろう。
    古臭くも押し付けがましくもなく、すっと胸に響く文章

    不倫から抜け出せず20代をとっくに過ぎてしまった女性が決心した言葉「ちゃんと欲しがる女ほど、欲しがられる女になる」は、どきりとした。
    わたしは、欲しがったら、何かを失うってわかっているから、動けない。このままでいいのか、と今の自分に問われているような言葉だった。

    結婚破棄を経験した35歳の女性が、9歳も年下の後輩に恋をしてしまう話「可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと」は面白かった。
    恋をしてどんどん綺麗になって、でもやっぱり年の差は埋まるわけもなく、どんなに相手から優しくされてもそれは恋愛感情は決して含まれないという現実。
    大人だから冷静、みっともないことはできないというプライドだってある。だから余計にもどかしい。

    写真家の彼の圧倒的個性と才能に惚れ込んだ平凡すぎる30歳女性の「好きは、片思い。似合うは、両思い。」
    平凡というコンプレックスを抱きながら、マニュアル通りのかわいい女の子に徹して自分を守っている女性はきっと多い
    可愛くしていれば、女性の中でも浮かないし、男性にも守ってもらえる
    それも30にもなれば陰りが見えてくる。かわいいは、幼い…そう感じてしまったら、急に着る服がわからなくなるのも痛いほどわかる
    そんな気持ちの主人公に、高価で奇抜なドレスではなく、デザインの凝ったコサージュを髪につけることを勧める店員さんが本当に素晴らしい
    こんなお店、わたしも出会いたい

    彼女は自分なのだから、仕事の面でも彼を支えたい。常に彼の1番になりたい。
    そう思うあまり、から回って、彼の仕事の人間に嫉妬をする。
    でも、そんな必要はなかったんだ。
    人にはそれぞれ、ポジションがある。必要のないところでジタバタしても迷子になりだけだ。
    自分に求められたことを、落ち着いて見極めて、焦らず見守ることも必要。
    今の自分に1番勉強になった

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著者プロフィール

尾形真理子(おがた まりこ)
1978年、東京都生まれのコピーライター・制作ディレクター。2001年日本大学法学部新聞学科卒業後、博報堂に入社。ルミネをはじめ、資生堂、Tiffany&Co.、キリンビール、日産自動車など多くの企業広告を手がける。朝日広告賞、TCC賞など多数受賞。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎)で小説デビュー。

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