勃発!サイバーハルマゲドン

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584133996

作品紹介・あらすじ

ネットワークに棲まう欧米権力マフィアという悪魔。ついに迎える世界の「終わりの始まり」。最終戦争の後、人類は新時代へ。

感想・レビュー・書評

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  • 最近のベンジャミン氏の出版する本は、読めば読むほど「本当なのだろうか」という内容が多くなっています。タイトルの副題にはなんと「2012年(今年です)、滅亡する白人エリート覇権」とあります。

    私は現時点ではなんとも言えませんが、欧州はEU全体が危なくなっているようですし、アメリカは先日無期限とも思われQE3を実行し、今後もドル安(結果として円高)が続きそうな雰囲気です。

    以前にある新興宗教が「最終戦争=ハルマゲドン」が起きると言っていましたが、今まで私が思っていた核を使った実際の戦争ではなく、サイバー戦争になると本書の著者は予想しています。今後の成り行きを見守りたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・チュニジア経済を襲っていた不況は、2010年のギリシア危機に端を発したヨーロッパ経済の緊縮財政がもたらしたものであり、ベン・アリ政策が問題ではなく、むしろ成功していた(p30)

    ・エジプト政府はデモ鎮圧の最終手段としてプロバイダーを切断したが、ハッカー集団が政府機関にサイバー攻撃を仕掛けてシステムをダウン、グーグルは無線LAN等を使って政府系プロバイダーを迂回するルートを構築してエジプト市民に無償提供、政府は封じ込めを諦めた(p43)

    ・アラブにおいて独裁者の不在はイスラム教のセーフティネット機能を無力化する、チュニジア・エジプト・イラク・アフガニスタンのいずれも前体制よりもはるかに悪くなっている(p48)

    ・2011年の世界経済のGDPは、欧米中軸国(米英仏独伊)を除くと7%以上あったので景気は悪くない(p67)

    ・現在の世界経済は、16世紀の大航海時代からの欧米白人国家から、アジア・アフリカ・南アメリカへ多極化されている、中間搾取が欧米でされなくなったので他の地域の景気が良くなった(p68)

    ・米国オバマ大統領は国際犯罪組織に金融制裁を科す大統領令に署名し、2011.7.25から施行された、それを受けて2011.10.1日本でも「暴力団排除条例」が施行された、そのため島田伸介は引退となった(p88)

    ・アラブの春は、リビア戦争(2011)であり、アフガン戦争(2001)、イラク戦争(2003)に続く、アメリカ等によるイスラム諸国への軍事侵攻である(p108)

    ・リビアはロシアに次ぐ世界9位の石油埋蔵量があるだけでなく、質が非常によく、収益性は世界一、その世界最高級のリビア油田を8か月で(東日本大震災あたり)手にいれた、年間2.5兆円、資産価値100兆円のリビアを、資産凍結の名目で差し押さえた(p110,112)

    ・イラクは一時期、第二のベトナム戦争になると言われたが、2008年に導入されたプレデター(米空軍無人機)によりイラクの治安は回復していった、プレデターはアメリカネバダの空軍基地で操作される(p123,、126)

    ・ガダフィ提案で中東及びアフリカの石油・資源産出国が、ゴールド決済に変更すれば、ドルとユーロは、たちまちローカル通貨となり、アメリカとEUの支配構造は崩れるので、ダガフィは許されなかった(p148)

    ・2012年1月、シカゴ気候先物取引所が閉鎖された、これはアルゴア副大統領が鳴り物入りで設立した「CO2排出権」先物取引所であった、2009年には12兆円分のCO2が取引されていたが、詐欺であったことが判明した。この詐欺を暴いたのがロシア、プーチンであった、2009年COP15の開催期間中に温暖化とCO2は無関係、寒冷化している事実が発覚(p155)

    ・日本経済の主役は、中間資本財(工作機械、産業ロボット、素材部門等)、アップルのiPhoneの中核部品は7割が日本の部品、自動車・家電の組み立て工場を輸出していてる(p160)

    ・アメリカの兵器の大半は、東北のサプライチェーンから部品を買って、日本の工作機械を使って製造している、ミサイルは日本からの供給がストップしたら、製造不能となる(p162)

    ・震源地と「ちきゅう」の採掘調査地点が見事に一致することが判明した、各兵器使用の人工地震の弱点は、放射能物質が残ってしまうことにあった(p199)

    ・震災で分かったことは、世界中でここでしか作れない製品を作っていた日本が、グローバル競争の勝者であること(p203)

    ・東北サプライチェーンは見事に復興、スクラップ&ビルドを行い不採算部門を整理、内部の借金を吐き出して筋肉質となった、2012年2月決算で大手が赤字を出したのは、全ての問題を処理したから(p207)

    2012年11月23日作成

  • 3.11の目的は東京の破壊、東北地方の先端技術の奪取。放射能汚染により東北から、日本からでて行くように仕向けた。実際3.11後世界の有力企業は操業停止に追い込まれ、日本の素材、生産設備がないと動かないということがわかった。日本はかつての製品輸出から素材、部品、生産設備に主力が変化していた。ロボットなんかもそうかもしれない。

  • 2012/07/18:読了
    おもしろかった。
    1年後、また読みたい。

  • ベンジャミン・フルフォード (著)
    ハルマゲドンはサイバー空間の戦いになる!
    ネットワークに棲まう欧米権力マフィアという悪魔。
    ついに迎える世界の「終わりの始まり」。
    最終戦争の後、人類は新時代へ----

    2011年、世界を震撼させたさまざまな事件・事故の、知られざる真相が満載。
    ■ビンラディン殺害を実行した特殊部隊は口封じのために殺された
    ■プレデターという無人軍事ネットワークの恐ろしさ
    ■カダフィは石油取引の金貨決済を主張したから"殺された"
    ■ロンドン暴動はなぜ起こったのか
    ■エジプト革命はまったくの茶番劇だった
    ■3・11は日本の富を強奪するためだった
    ■「闇」を打ち払う光のネットワークは日本から起こる

    《目次》
    プロローグ べンジャミンが殺された!?
      ----蔓延したデマゴーグが暴いたネットワークの悪魔の誕生
    第1章 戦火に包まれた世界
      ----イスラム市民動乱を「アラブの春」と呼ぶ誰かの悪意
    第2章 仕組まれた大暴動
      ----ネットワークを悪用する「闇の支配者」
    第3章 独裁国家「アメリカ」の誕生
      ----オバマの狂気、あるいは 解き放たれたテロリストと犯罪者たち
    第3章 ファスト化する戦争
      ---- ネットを戦場に変えたロボット兵器とサイバー部隊
    第5章 「サイバー戦争」の恐怖
      ----プーチンが暴露する闇の支配者の悪行
    第6章 善意の衣をまとう「闇のネットワーク」
      ----市民をテロリストにする悪魔のシステム
    第7章 3・11の奇跡
      ----闇を浄化する光のネットワーク
    第8章 シミュレーション「2つの世界」
      ----絶望の未来、希望の未来
    エピローグ クライマックスを迎える21世紀の『水滸伝』

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著者プロフィール

1961年カナダ生まれ。ジャーナリスト。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティシュ・コロンビア大学卒業。米経済紙『フォーブス』の元アジア太平洋支局長。著書に、『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(光文社)、『メルトダウンする世界経済』『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』シリーズ(イースト・プレス)、『分断される世界経済』『戦時体制に突入した世界経済』(清談社Publico)、『一神教の終わり』(秀和システム)、『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房)など多数。

「2023年 『ディストピア化する世界経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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