メロスのようには走らない。~女の友情論~

著者 :
  • ベストセラーズ
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584135396

作品紹介・あらすじ

独身と既婚の間の溝、年を重ねるにつれて広がる経済力の差、見た目の美醜格差、女友だちに抱く優越感、劣等感、嫉妬…。北原みのりの書き下ろしエッセイ!「女友だち」の新しいカタチ。

感想・レビュー・書評

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  • 『メロスのようには走らない。~女の友情論~』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
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    北原みのり〈コラムニストプロフィール〉 | AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/list/column/kitaharaminori

    メロスのようには走らない。 : 女の友情論 北原 みのり(著/文) - ベストセラーズ | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784584135396
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    (Marcieさん)marcie's booksの本棚から

  • 40になるにあたり、随分いろんなことをおしえてもらいました。ありがとうございました。

  • メロスのようには走らない。女の友情論。

    そりゃ走らないよなー。だって女ってそこまで友情に対して義理堅くないもん。
    女同士の友情で命かけるわけないじゃーん。
    って思って読み始めたら、全然違った内容だった。

    私はどちらかっていうと、女同士の友情だとかそういうの、まったく信じてないし、まったく興味がない。

    専業主婦か働く主婦か。とか、既婚か未婚か。とか、はたまた美人かブスか。というふうに、女性の人生をなんでもかんでも二極化したがるこの世の中。そして、「女の敵は女」とばかりに執拗にけし掛けるようなこの風潮。

    それって、なんか間違ってるよ。って言い切る北原さんの文章が、なんだかとても清々しかったな。

    でも、だからってすぐに、誰かに素直に心を開けるわけでもないのだけれど、女友達の存在って大事なんだなー。っていうの、すごく伝わってきました。

    でも、やっぱり私は、メロスのようにもメロ子のようにも走らないかなー。ってことを思いながら読んだ一冊でした。

  • 田原節子さんが最後の大切な人の一人と言ってもらった話や、上野千鶴子さんが北原さんの田原節子さんに対するエッセイに電話をかけて抗議しつつも、はなせはわかり、女性として先輩も後輩も尊敬の念を持って接している話か゛よい。
    女子の馴れ合いを意識する人、会社での女同士での教理の取り方とか、疎遠になっていてもある日突然会っても話が合うとか、子供がいる、いないで、話が合う合わないと揉めるとか、同じ経験があるが、言葉にしたくなかったことか文章になっている。「毒婦」を書いた北原みのりさんのエッセイ。

  • 私たちは男同士の友情を太宰治の「走れメロス」で学んだ。では、女同士の友情は?
    本書でそれが語られる。

  • 本当は3.5。”フェミの本”という(勝手なカテゴリー感)に読まず嫌い感情を何となく持っていたけど、下手な負け犬系女子が女子を腐す本よりよっぽど共感できた。結構冷徹に自分を客観視しようとしてるからだと思う。

  • 女の友情論
    わたしも女友達がほしい。
    フェミニストの文を読むと背中を押されてるようで元気になる。わたしはまだまだあまいなぁ。自分のせいにしなくていいのにしちゃってる。なりたくてもなれない。
    子どもを持つ女には子どもの話をしてもらいたかった、人は別々の人生をいきているだけだから、てなところなんかはなるほど。
    田原節子さんのはなしはすてきなはなしやった。

  • そうだとおもいました。絶対面白いと思いました!!

  • 367.2

  • 走れメロスの設定を、主役級3人を男から女に替えて、走れメロ子の物語にしたところは、実に頷けるものでした。
    友情の物語じゃなく連帯の物語になっていたような気もするけど、連帯がなければ女は友情に生きることもできないという、友情の話と思えばいいのか。
    メロスは友情ゆえに生かされたけど、メロ子は友情ゆえに殺されそうになる。メロ子を救ったのは、セリ子の境遇に同情する女たちの声。
    めでたしめでたし見えなくもないのメロ子の物語ですが、女たちの連帯なしには、悲劇を免れませんでした。メロスたちが友情のみで命を助けられたことを思えば、「女にとってめでたくない状況です・・・・。

    なお、「メロスのようには走らない」というタイトルは、女なら馬を買って(または借りて)走り、確実に日限を守るだろうにという、最初の疑義からつけられています。この本の中の一章が「メロスのようには走らない」であり、他は著者の経験談。これがまた、いちいち「読ませる」経験談なので、みんなに読んでみてほしいです。女という罠に嵌まらないために。

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著者プロフィール

北原 みのり Kitahara Minori
作家、女性のためのプレジャーグッズショップ「ラブピースクラブ」を運営する(有)アジュマ代表。2021年アジュマブックススタート。希望のたね基金理事。著書に『日本のフェミニズム』(河出書房新社刊)など多数。

「2022年 『パパはどこ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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