野垂れ死にの覚悟

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584135693

感想・レビュー・書評

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  • 毒がてんこ盛り!
    楽しい!

  • 2017年7月9日に紹介されました!

  • やっぱり 医療には関わらない方が良いなあ。医療従事者だけども。親にも オペとかさせたくない。

  • 「治療しない医者」として有名な医師 近藤誠氏と、「医者にかからない作家」「薬に頼らない作家」である曽野綾子氏が、「生き方・生きる覚悟」つまり、それと表裏一体である「死に方・死ぬ覚悟」について行った対談をまとめた一冊。

    個人的に曽野綾子氏の著書には多数触れさせて頂いていますが、どの作品においても、そして本書においても常に一貫してぶれることはありません。
    近藤誠氏の著書を手にとったのは初めてですが、「治療しない医者」として有名な氏のインタビュー記事などは拝見しておりました。

    扱っているテーマは重いように感じますが、大先輩お二人の対談は至って軽快。
    まさに、「覚悟」をもったお二人に相応しい対談となっています。

    ボリュームもっそれほどないので、自分自身の生き方・振る舞いをチェックするのにざっと読み返す、そんな使い方ができる一冊だと思います。

    【本書抜粋 曽野綾子】
    死学を教科にとり入れるべきなんです。
    死はみんなに100パーセント来ることなんですから、教えなきゃいけない。
    そうでしょう?
    ビルの火事とか、船が沈んだ時の脱出法なんて、大抵の人が遭わなくて済む事故ですから、訓練しなくてもいいんです。
    でも死だけは教えなきゃいけない。
    ---

  • 共感する部分多し。
    80歳過ぎたら、医者にかからない方が長生きできる。
    (手術や薬漬けで死期を早めるそうだ)というのにも納得。
    今から、ひとりで出来る楽しめる趣味を見つけておこう。

  • まさに私が今思っていることを代弁してくれたような対談。自然死。最高の死に方だろう。そのためには、、。潔い死に方。今をどう生きるかにかかっている。

  • 2014 10/29

  • タイトルが面白かったので、読んでみた。

    気にいった目次
     百歳を超えて元気な人は医者に近づかず肉が好き

     風邪は薬で長引く がんの九割は治療で命が縮む

     医者に近づかないのが健康長寿の秘訣

     ボケもがんも遺伝より生活習慣で決まる

     ボケたけなけりゃ頭と体を使って、薬をやめなさい

     毎日毎日やることがあるのが最高のアンチエイジング

     「気持ちいいこと」がいちばん健康にいい

     

  • 曽野綾子と近藤誠の対談集。

    本の帯・カバーに書かれた
    『大量老年難民の時代を前に思い通りにならない人生を、後悔しない、潔い生き方とは?』
    『年金も介護制度も行き詰まり、野垂れ死にが普通になる時代が一度は来る。その時、自分を誰とも比べず、「私はこれでいい」といえる覚悟』
    は、問題提起としては的を得ている気がした。

    以下、本文より気になった箇所を備忘録的に。
    (※抜粋なので、前後の文脈を踏まえ全体を理解したい方は、全文をお読み下さい)

    「これから一番大変なのは、いやな話ですけど「年寄りをどう始末するか」っていう問題ですね。どうしたら穏やかに、比較的幸福に、不当な長生きをしないようにするか。もう始めなきゃいけないことですけど、国も医学界も何もやってらっしゃいません。国だけじゃなくて、長寿に奔走したドクターたちにも責任がありますよ。私が知りたいのは、これからの介護問題について、行政や医療界は、どういうふうに危機感をお持ちなのかということです」(曽野)

    「日本には、「とにかく長く生きることが貴い」という価値観がありますよね。意識を失っても寝かせっきりにして、強制的に栄養をあげてずっと保たせようという。」(近藤)

    「私はね、農業をやって納得したんです。必ず「間引き」をやらなきゃ、どんな葉っぱひとつでも育たないんです。だから人間もある程度積極的に、生かす者を生かして、勢いの終わった老人をとっていくことが必要なんです。私が決めたんじゃなくて、それが自然の摂理というか。一粒の麦がもし死ななければ・・・って有名な言葉がありますけど、あれも親麦が死ぬことで、豊かな実りが得られるという話ですから。皆いつまでも生きられるような気がしているのは、農業しなくなったからですよ。私は畑でもって、自分が「間引かれる」ほうに賛成して、納得しているんです。間引くか、間引かれるか、どちらかになるんです。」(曽野)

    「だからこれから先、介護してくれる人がいなければ自分で自分を看て、力尽きたらそれまでっていう時代が一度は来ると思いますよ。それがいい、悪いっていう話じゃなくて、どうしてもそうなっていく。その後、日本の人口が減ったところで、また違うシステムが出てくるんじゃないかと。」(近藤)

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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