- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584138052
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/699095詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芥川賞、直木賞を極めて野次馬的な視点で観察した文学賞とは。及び芸能人との関わり。
ふざけた文章が多いけど筆者は如何に文学が繁栄するかを第一義に考えているのは凄く判る。
又吉さんが芥川賞を獲り漫画「響」がヒットする。
いまほど芥川賞が身近に感じられる時代って無いのかも。
文学の才能って異才だけれど芸能人だって異才だ。
願わくば又吉さんに続く芸能人が現れる事を望む。 -
なかなか興味深く鋭い考察。
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又吉フィーバーで一気に沸いた文学界だけれども、それ以前にもかつて芸能人と文学賞にどのような関わりがあったのか、『直木賞物語』『芥川賞物語』(どちらも未読)の著者川口氏がまとめている。
非常によくできていて面白かったんだけれども、ただ、良くも悪くも川口氏は「文学」オタクでは断じてなく「文学賞オタク」なのであり、「その方が文学賞が盛り上がるからいいじゃん!」みたいな姿勢が散見されて、「文学」オタク…と言えるほどの読書家では無いが、否定的に描かれている「文学の権威」に拘る人間としてはやや複雑な気持ちにさせられる読書でもあった。