拝啓、本が売れません

著者 : 額賀澪
  • ベストセラーズ (2018年3月20日発売)
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584138564

拝啓、本が売れませんの感想・レビュー・書評

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  • 興味深く読んだ。作家視点による本の拡売についてのランニングコメンタリーであり、格闘記録であり、あるいは取材の全てで得た知見を新たな賭金に、次の著作の告知・宣伝に繋げた一冊。

    気を引いたのは、WEBコンサルにも取材してSEO対策を学び、マスだけでなくデジタルの販促手法を習得していること。本来、少なくとも前世紀まで、作家が販促手法全体をここまで知り、実行する必要はなかったはずではなかったか。

    少なくとも書店や出版業を営む人々、あるいは我々が、どれだけ相互の領分の境界を再設定し、模索しているかという実情に驚くべきではないだろうか。

    そして論争的なタイトルをつけた作者達こそが、実はこの動向について最も敏感で、さらに新たな一手を模索する人々ではなかったか、と思わされる。この論争的なタイトルが生じたのは、結局のところ凡庸なことを言えば、出版業界において生じている「著者」をめぐる潜在的な力場だったのではなかったか?

  • 平成生まれのゆとり世代作家を自認する筆者が、自分の本が売れない原因を考え、知恵を集め、次回作でそれを実行していくという作家進化型エッセイ。
    楽しく読ませていただきました。
    次回作、30万部売れるといいですねえ!

  • 100殺!ビブリオバトル No.01 午前の部 第1ゲーム

  • 初額賀さん。
    書店員主役のお仕事小説だと思って買ってしまった~。あと表紙にひかれて。
    「どうしたら本が売れるか」をテーマに、本に関する仕事のエキスパートに取材に行く新人作家のお話。

    毎日毎日、たくさんの新刊が出ます。
    昨日せっかく入れ込んだのに、また今日も!どの本を面出し(或いは平台)からはずすせばいいんだ!が、書店員の毎朝の悩みです。
    この本の中にも幾度も出てきますが、まさに戦いなのです。

    文芸書が減らされ、ラノベコーナーが広げられる。新しいレーベルが次々に創刊。そして一番万引きされやすい。ほんっっと、悩ましいラノベ。書いてる方、お好きな方、ごめんなさい。
    なんだよ、ラノベって!単行本の時は素敵表紙だったのに、文庫になったらキャライラストでキラキラ、一気にラノベ感!この本、ラノベだったのか?いや、違う!
    って、売る方は思っていたんだけど、作家さんもそうだったとは。この本で「垣根を作っているのは、本を作る方」とあって。なるほどな、と。

    読みやすくて、リアルでフムフム。勉強になりました。もっと気を込めてPOP書こう、と思いました。

  • あの爽やかで切ない青春小説を次々と描きだしている「作家額賀澪」さんとは違う、リアル額賀さんの魅力を私は知っている、と思っていたけれど、いや、まだまだ甘かった。
    自らを「糞ゆとり作家」と呼び、同時期にデビューした今を時めく人気作家に「お腹を壊せ」と呪をかけちゃうような、そんな方だったとは!!いやぁ、大好きな『ヒトリコ』や『君はレフティ』を次に読み返すときにはきっと額賀さんの「ニヤリ」とした黒い笑顔がちらついてしまうだろうな。
    あ、でもどの小説にも爽やかなだけではないどろりとした「毒」のようなものがちらちらしていたっけ。そうかそうか。あの毒の正体が「額賀澪」の素顔だったのか。なるほどな。
    これは額賀澪の本当の魅力が味わえるのはもちろんだけど、それ以上に一冊の本が店に並ぶまでにどれだけの人の手がかかわっているかがよくわかる。本を作りたい人、そして毒を吐く額賀澪を楽しみたい人におすすめ。

  • 面白かった。非常に面白かったけれど。これでいいのだろうか。これで額賀さんの不安は払拭されたのだろうか。noteに課金ブログ書いたりとかそういうことまで踏み込まなくていいのか。「本が売れました」に届くのだろうか。「屋上のウインドノーツ」は素晴らしかったし、一ファンだからこそ、もう1歩と思ってしまう。

  • 文芸作家が売れる方法をインタビューしていく、という設定がよかった。業界に近い人なら読んで損はないと思う。最後は賛否両論だと思うが、ある意味この本らしい。

  • 新文化に紹介記事あり。
    本書が出来たきっかけhttp://nukaga-mio.work/kikkake(著者blog)

    180410読了。かなり読みやすった。Webコンサルタントの話が実用的で知らないことが多かった。

    原田左官工業のホームページ。普通の左官屋だけどめちゃくちゃアクセス数がある。ブログを頻繁に更新してるから。主に左官の技法を画像付きで投稿。オリジナルな文章で専門性が高い。他のサイトからコピペしてちょっといじったような文章は検索エンジンがすぐに見抜いて内容のないページと判断する。

    公式サイトを作ることが大事。SNSだと検索エンジンに引っかかりにくいしすぐに流れていってしまう。きちんとしたWebサイトは情報を貯めておける。良質なコンテンツは面白い文章をオリジナルで作れるかどうか。検索エンジンに評価してもらえるコンテンツを作り、サイトに訪れる人を増やすというのはサイトを育てるということ。サイトを育てるとはファンを育てるのと同じ。
    サーバーを借り、wordpressをインストールして独自ドメインを取得する。

    本にかかわる人の交流会

    新潮文庫nexは表紙が5色刷り(4色+蛍光ピンク)

    正直表紙は失敗してると思う。本屋の中で場所を検索して棚まで特定したのに平積みされてる本書に気が付かなかった。やっぱりタイトルが読みにくくて目が滑ってしまう。隣に山田詠美の吉祥寺デイズ(イラスト表紙が被っている)と内田洋子のモンテレッジォ小さな村の旅する本屋(タイトルの配置とフォントが似てる)が並んでたからかタイトルが目に入ってこなかった。あれ、ここの棚にあるはずなのに置いてないじゃんとスルーしそうになった。

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