拝啓、本が売れません

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  • ベストセラーズ
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584138564

感想・レビュー・書評

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  • 平成生まれの、ご本人曰く‘糞ゆとり作家’の額賀澪さんが、本が売れないこの時代に、自らの生き残りを賭けてその道のプロに教えを請いにいく本書。

    とにかくプロ達の本を売る事に対する情熱と工夫に感銘を受けた。
    著者である額賀さんのどこにでも飛んで行くフットワークの軽さと、自虐を挟みつつも明朗さを失わないキャラクターと文章も好感度大。
    「タンスの角に足の指ぶつけろ!」には噴いた。
    さて、彼女がプチ呪いを送った相手とは...?

    最後に未発売の小説の第1章を掲載するという面白い試みがある。
    ‘お試し☆額賀澪’ですね♪
    章終わりの怒濤の展開に小説への期待が膨らみます。

    楽しい読み物であり、お仕事インタビューであり、ひとりの新人作家の決意表明だと思った。

  • こんな一生懸命な本を書かれたら応援したくなっちゃうなあ。まだ「屋上のウインドノート」しか読んでいないけれど、さわやかなのに恋愛が出て来なくくて、けっこうシビアな話だったりして好感を持っていました。そんなまだ駆け出しと言ってもいい位の筆者が、どうやったら本が売れるのかを色々な人を訪ねて考えていく本です。
    小説を一生書いて暮らしていきたいという彼女の願いが痛い程分かります。売れっ子の手前で右往左往している彼女は、いつ世間から必要とされなくなるか不安で仕方がないでしょう。まだ20代の彼女がルームシェアをしてつつましく生きて、小説を書いて一喜一憂している姿はまさに青春。青春を小説に賭けてですわ。

    今、本を売るのに大御所の権威よりも、現場で実際に面白い本を紹介する事がとても重要になっていて、それが本屋大賞に結実していると思うのですが、サワヤ書店の松本店長が本書中で言っていた「褒めることが前提になってしまっている」という事には衝撃を受けました。そりゃそうですよね、サンプル貰ってPOPや帯に反映させるのにけなす人はいないからなんらか褒めますよね。そうすると折角現場レベルで嘘が無いお勧め本が分かるはずなのに、しがらみが色々出来て信用度が下がって来てしまうのがとても残念です。

    先日読んだ本のエンドロールと本書を読んで、本好きとしては胸が熱くなるやら本の行く末が心配で泣けてくるやらいろいろな感情が入り乱れました。若い書き手さんたちに是非とも頑張って頂きたいです。もちろん額賀さんも応援しますよ!
    ちなみにこれから売られる最新作の第一章が巻末に掲載されています。わくわくする始まりでしたので期待大です!

  • ルポです、
    本を売るために必死です。

    でも、結論は最初から分かっていたのです。
    面白かったら売れるのだと。

    私は小説は9割図書館派なので申し訳なく思います。

    「ゆとり世代」の活躍は
    「ゆとり世代」の母ちゃんの喜びでもあります。
    頑張ってほしい。

    巻末に新刊の1章が掲載されてました。
    ドドンと太っ腹に掲載ってことだったようですが
    私はこういうのはあまり。。です。

    ええーそうなの?どうなの?的なPOPのような、
    読メの皆さんのレビューのほうが、
    手にとろうかと思ってしまうタイプです。

    表紙は大事ですね、
    時代をあらわす感じもあって面白いです。

    イラストレーターの中村佑介さんも
    以前、自分のイラストが絶妙なデザインで
    本の表紙になるのはとても気持ちがいいと仰ってました。

    私はイラストを描く人が文字も自分で入れるのかと思っていたので
    驚きました。

    デザイナーってすごいんだ。

    世の中にはいろんな仕事があるのですね。

    そして、これだけ手間がかかっていれば
    本は高くなりますね。

    もどかしい。。

  • 興味深く読んだ。作家視点による本の拡売についてのランニングコメンタリーであり、格闘記録であり、あるいは取材の全てで得た知見を新たな賭金に、次の著作の告知・宣伝に繋げた一冊。

    気を引いたのは、WEBコンサルにも取材してSEO対策を学び、マスだけでなくデジタルの販促手法を習得していること。本来、少なくとも前世紀まで、作家が販促手法全体をここまで知り、実行する必要はなかったはずではなかったか。

    少なくとも書店や出版業を営む人々、あるいは我々が、どれだけ相互の領分の境界を再設定し、模索しているかという実情に驚くべきではないだろうか。

    そして論争的なタイトルをつけた作者達こそが、実はこの動向について最も敏感で、さらに新たな一手を模索する人々ではなかったか、と思わされる。この論争的なタイトルが生じたのは、結局のところ凡庸なことを言えば、出版業界において生じている「著者」をめぐる潜在的な力場だったのではなかったか?

  • 額賀澪さん。
    作家デビューして2年半。
    どうしたら、本が売れるか?担当編集者とともに旅に出て、名物編集者、ベストセラーの仕掛人の書店店長、Webコンサルタントに映像プロデューサー、ブックデザイナーに話を聞きに行きます。
    主には、作家希望の方や本にかかわる仕事をしたい方がターゲットかと思いますが、それでなくても十分おもしろい。
    特に、「表紙」が大事、と言われて、取材した川谷康久さんにデザインをお願いして出来上がった装丁、これは良かった。なぜなら、このデザインとタイトルに惹かれて、知らない作家さんの本を手に取ったのだから。
    ライバル同士や違う立場でありながらも、出版業界を何とかしたい、本が売れて欲しい!思いが感じられました。

  • かけだし平成ゆとり作者が、どうしたら本が売れるのか、編集、装丁、本屋などにインタビューする本。
    面白い本は多くあるけど、売れない理由として私はSNSやソシャゲのストーリーなど、手軽で無料の文章で「活字欲」のようなものが満たされてしまうからじゃないかなあとも思ったり。なかなか読み応えあるし。

  • 額賀澪さん、佐藤青南さんのトークイベント参加。サインをいただく。

  • 小説だと思って読み始めたらエッセイ(?)だった!

  • 小説かと思ったらガチで本を売るためにどうしたらいいかを取材した本だった。映像化しても売れない本もあるって悲しい…。

  • タイトルに惹かれ、また最近額賀澪さんの作品に出会って印象に残っていたので読んでみた。
    紙の本を取り巻く業界が縮小傾向であることは知っていたが、こんなに厳しいとは…しかし、それに抗うように闘っている人たちがいる!
    今岐路に立つ出版業界、おばさんにはよく分からなかったラノベのこと、変化する文庫レーベルなどの現状がよく分かった。
    額賀さんの13日に文藝春秋から出版された最新作の一章が、K Kベストセラーズの作品である本書に載っていることも大きな試みだろう。

    映像世代の中学生と向き合う毎日の自分には、ありがたい一冊だった。
    しかし、中学生はラノベ、ライト文学から先になかなかいかないのが、現実なんだよなぁ…250ページを超えるとなかなか手が出なくなる(西尾維新さんは読むけども)。その厚みを前にすると、厚い本一冊読むなら、薄い本何冊も読む方が、達成感あるのかな〜。現実に近い話より、非現実的な話を好むよな〜…と思いつつ、今日もポップ書き。2018.7

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著者プロフィール

額賀 澪(ぬかが みお)
1990年生まれ、茨城県行方市出身の小説家。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2015年『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。2016年刊行の『タスキメシ』は第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書に選出され、さわや書店の「さわベス」第2位を獲得。
小説を記す一方、自らの来歴を紹介しつつ、自著を増売するための方法を求めるルポ『拝啓、本が売れません』も刊行している。
ほか、『さよならクリームソーダ』『君はレフティ』『潮風エスケープ』『ウズタマ』『完パケ!』など。近刊に『風に恋う』。

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