みんなちがって、みんなダメ

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  • ベストセラーズ
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584138861

作品紹介・あらすじ

いまのワタシは最高に不幸! そんな悩みを持って生きる20代〜40代の考え方を一刀両断! 価値観を180度変えさせる「人間らしく生きる生き方の極意」を強烈に指南。イスラム法学者の第一人者にして博覧強記の怪人とされる中田考先生の初の人生論。

感想・レビュー・書評

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  • 世間一般に流布しているバカの言説を一掃してくれます。
    一読しただけでは消化しきれませんが、すごいことを言っているのは分かる。
    読後感としては、心がふわっとして、楽になります。

    イスラームの考え方に則り、現在の日本に蔓延している、ミミズに向かってお前はヘビだと言うような、バカを生み出す言説を打ち砕いてくれます。
    社会という枠組みで考えるから、自己啓発のような勘違いが生まれる。
    宗教という枠組みで考えると、答えはないだから、人間に生きる資格や生きる権利など初めからなく、がんばらなくてもいいということがよく分かります。

    大ヒットとなった「君たちはどう生きるか」に関して、かつては、そこで語られるような自己啓発的なものが少数派だったから成り立っていたが、今はかつての多数派の言説であったものが少数派になっており、逆にそちらのほうがコペルニクス的になっている。
    だから、諦めて、長いものに巻かれるのが、大多数のバカにとっては幸せなのである。

    本書の中では、「ツイッター」「ONE PIECE」「男はつらいよ」「キングダム」「宇宙兄弟」など、サブカルや漫画についての言及も面白いです。

    みんなちがって、みんなダメなのだから、自分の身のほどを知って生きることが今の時代には大切です。
    自分が何をしたいのか、自分は何をできるのか、自分は何をなすべきか。
    自分の身の丈に合ったことをなせばよいことが分かり、心が楽になる一冊です。

  • 「バカ」はバカなりに生きろというのが本書のメッセージ。いま流行りの承認欲求とやらはまだ生まれたばかりの赤ん坊には生き延びるために必要かもしれないが、資本主義がその欲求の肥大化を煽るがために、バカが量産されているという。バカというのは、本書では「身の程知らず」くらいの意味合いだろう。それから、やたらと自由を求めるのがバカの属性。生まれながらにして個人はひとりひとり違っており、にもかかわらず「平等」を喧伝するのは欺瞞のいたり。そもそも言語の本質からして「区別」なくしては成立しないのであり、したがって各国民の意見を一単位とする民主主義もまた欺瞞であり……中途半端なリベラルを根本から否定する痛快の書。まだ完全にものにしていないので、再読したい。

  • 中田孝尊師のイスラムの教えを骨子にした人生副読本。多くを望まず不相応に生きていくべしと。

  • 1番の収穫は何者にもならなくてもいいってところ。
    今SNSの普及で感じてるとにかく何者かにならなきゃいけないとか、何者かになれるような気になってしまってる人に捧ぐ。
    大量の凡人として生きることがどれほど幸せなことかというのを独自のパワーワード炸裂で書いてあってツイッタランド人民には馴染み深い、インスタ人民には少々強烈すぎる内容でした。
    そしてツイッタランド人民の私はめっちゃ楽しく読みました。

    現代の承認欲求病と信仰者の比較では、イスラームの承認欲求と無宗教の承認欲求が比較されてて、信仰者は神のみが承認を与える存在でそれ以外の承認など必要ないが、無宗教の場合は他人という無数の存在に承認されないと気が済まない。
    そんなこと無理だし、無理なことを求めてしまうそのバカさで不幸になっているというぶった切りが最高に気持ちよかったなー。
    でも、そもそも承認欲求のためにSNSやってるかどうかは世代差あるけど。

    あと、承認欲求はもともと西洋の考え方でキリスト教がルーツとか、そんな承認欲求に文化とかあるのって驚いたしそもそも生きる上で、承認欲求なんてつきものなんじゃないの
    ってその考え方自体が現代病なんだなってところが面白かった。

    だからといってイスラームになれとかそういう押し付けがましいことは絶対言ってこない。この作者の徹底した自己責任論者な姿勢がただの読み物としてこの本を成り立たせていた。

    自分に何ができるのかを突き詰めて考えることもせずに、ただ知識をつけて何かを分かった気になって何者かになれるような錯覚を抱きながら何者にもなれないなんて嘆くのはバカそのものですねってのは突き刺さったなー。

    老人についてや幸福について死に方についても書かれてたけど全てにおいてその目の前にある現実で満足できないのはなぜだか考えろ、どうして今の自分から変わらなくてはいけないと思わされているのかよくよく考えて見抜けよっていうメッセージが、情報に脅されて踊らされてるだけの日本人を少し楽にしてくれる気がした。

  • 肩の荷が下りてなんだか気持ちが楽になる

  • ”自分自身が思っている自分と、実際の自分自身とがちがうことに無自覚である。これがバカです。”

    がんばらねば。

  • タイトルからして素晴らしい。
    金子みすゞの詩も好きだけれど、このタイトルも好き。
    表紙カバーもいい。
    「君たちはどう生きるか」の漫画版も手元にあるのだが、ずっとそのままで(なんか読む気がしない。自分で買ったわけではない)、それを読むとバカになる、というこちらの方を先に読むことになった。
    全ての内容に納得するわけではないけれど、確かにそうだよなと思うことがたくさん書いてあった。こういう考え方もある、とか、そういう考え方をしたらいいんだ、とか、思考が広がった。
    いや、バカは考えてもバカなことしか考えないから考えるな、ってことが書いてあるのだけれど。
    確かにホントそうだ。

    一生懸命になって、疲れている人が多いような気がするから、そういう人が読めば救われるのではないか。いや、納得できないままの人も多いかも。でも、その柔軟性のなさが、その人を疲れさせているんだろう。

    最後の構成者の解説は、スッキリ本書の内容をまとめてくださっていた。

  • バカバカバカと小気味いい。
    バカがバカなりに幸せに生きるためには自他のバカ受容がポイント?良くなりたいという気持ちは承認欲求?必要以上に求めることで自他を苦しめていないか?

    生き方の指針がないと刹那的な願望快楽を追い求めて疲弊する(若い内は体力があるから疲弊しない)。

    どう生きるかはどう死ぬかを考えること。その側には宗教がいる。

  • 正直に言おう,まず表紙のイラストに惹かれた。

    明らかに『漫画 君たちはどう生きるか』の表紙を意識しているものの,帯には「『君たちはどう生きるか』を読むとバカになる!」とある。

    サブタイトルは「身の程を知る劇薬人生論」。一体どういうことか。

    「自分の能力をちゃんと理解して分相応に生きるのが賢いということです」

    自分をヘビだと勘違いしたミミズは,ある日「カエルを食ってくる」と出て行ったきり,戻ってこない。

    「自分にできること」を知らずに生きるとは,そういうことらしい。

    著者がイスラーム法学者であり,それを軸に議論が進められるため,イスラームに明るくない私にはあまり理解できなかった。

  • 殆どの人間はバカである。
    ミミズなのに自分をヘビだと思い込んで失敗する。
    バカだと自覚することが大事。

    ま、こんな感じ

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