本当は恐ろしいグリム童話 2

著者 :
  • ベストセラーズ
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584183885

作品紹介・あらすじ

子供には読ませたくない、残酷な「秘密」の物語。復讐の道具として育てられたラプンツェル、人殺し領主の罠にかかったヘンゼルとグレーテルなど、グリム、アンデルセンなどの童話集から7編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は西洋史研究者の女性二名による共同執筆。
    子供のときに読んだことであろうグリム童話。それを紐解いていくと実は当時のヨーロッパの世相をよく描いていて、時に残酷であったりすることを解説する。
    例えば「ヘンゼルとグレーテル」は貧困に苦しむ親が子供を売り飛ばさざるを得なかったこと、そうした子供らにどのように悲劇が待ち受けられていたか、実情を物語を通して表現している。恐ろしい…
    童話作家も苦悩しながらペンをとっていたのかもしれない。

  • Ⅰよりはよく出来ているので4

  • 人を呪わば穴二つ。
    人の業って奴を感じられる。
    グリム兄弟は物語を通じて、何を伝えたかったんだろうか。

  • この書籍は、前回の続編です。
    収録されているのは、「ラプンツェル」「ヘンゼルとグレーテル」「三枚の蛇の葉」「ブレーメンの音楽隊」「人形姫」「裸の王さま」「幸福な王子」の七作品が収録されています。概要はほぼ前回と同様です。

  • 恐ろしいでなくエロいの間違いだった

    合間の解説が面白い

    少し性的に見すぎだろうと思う部分が多いが、そういう見方もあるのかと勉強になる

    彼女の目にはすべてのものが卑猥なものに映っているんだろう

    例えば
    ガラスの靴は処女膜
    赤頭巾ちゃんの赤は初潮の赤
    狼はレイプ犯
    白雪姫の王子はネクロフィリア
    眠れる森の美女が挿された糸巻きの針は男根

    そのうち本当は怖いジブリアニメって本がでそう

    内容は 
    メイが死んでいる
    トトロは死神
    キキは初潮を迎えたせいで飛べなくなった
    千尋は売春宿に売られた
    ハクは約束どおり湯婆婆に殺された
    崖の下のみんなは全滅
    アリエッティは最後に出てきた小人と子孫を残し人間の翔は亡くなる
    堀越二郎は女たらしのロリコン
    などなど

  • -2014/05/13
    7編中タイトルにあるグリム童話は、4編。他は2編がアンデルセン。1編がオスカーワイルド。
    ①タイトルと内容の齟齬。②原作を(深化発展ではなく)無視した内容。以上の2点から、執筆者の誠実さが問われるとともに発行者のKKベストセラーズの良心を疑う。
    私の誤解でなければ、最低の本。
    「子供には読ませたくない・・・」のキャッチフレーズだが、「こんな本は誰にも読んで欲しくない。」良書を駆逐する悪書です。

  • 1巻目に比べると、アンデルセン童話が入っている分だけ安心して読めました。

  • (収録作品)ラプンツェル―魔女と呼ばれた女の復讐/ヘンゼルとグレーテル―人殺し領主の少年狩りの罠/三枚の蛇の葉―真実の愛の結末/ブレーメンの音楽隊―冴えない男たちの反乱/人魚姫―浮気な王子とひたむきな騎士/裸の王さま―詐欺と承知で家臣を試す/幸福な王子―生身の王子を愛した少女

  • グリム童話-5/アンデルセン童話-1/オスカー・ワイルド作の童話-1の計7作収録。

    原作をしっかりと知ってるわけではないけど1巻に比べて桐生のアレンジが多いような気がして残念。

    [ラプンツェル]
    サンホラにも似たようなお話があったなと思ってみたり。
    エロスや憎悪などから子供に読み聞かすことなんて出来ないでしょう。

    [ヘンゼルとグレーテル]
    時代背景ってこともあるし、子供の口減らしとお菓子の家については自分の知ってるはなしと同じかな。
    その後どうなるかがしっかり書かれている分残酷だけど。

    [三昧の蛇の葉]
    死んだら一緒に墓に入るという約束で金持ちに家に嫁いだ男の末路。
    人間下手に生き返ったりせず、約束を守っておとなくしてるのが一番という教訓?
    蛇と葉は結局何だったの?

    [ブレーメンの音楽隊]
    まさか動物として描かれているものが、様々な理由で社会を追われたオッサン達だったとは少しショック。

    [人魚姫][裸の王さま][幸福な王子]
    この3つは知ってるストーリーの通りかな?
    ちなみにジブリのポニョは人魚姫が原作らしい。
    幸福な王子は何度読んでも泣ける

  • 前作のほうが面白かったかも。ラプンツェルやヘンゼルとグレーテルは前作同様、時代背景を織り交ぜつつも、おとぎの要素は忘れない物語で楽しめたのだが、ひどかったのがブレーメンの音楽隊。まとめ方や展開がかなり強引。ホモのシーンなんて、ホモを馬鹿にしているとしか思えない。不景気だからって、これまで散々男女の愛を描いた物語が並んでいるのに…。口うるさいからという理由で、ぽいちょと捨ててしまうのはどうかと思う。その適当さがいささか不服。幸福な王子とつばめは、割りと一般のものとおんなじなんだなあと思った。一輪の薔薇が付け加えられたのはいいなあ。

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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