ドミノのお告げ (べんせいライブラリー 青春文芸セレクション)
- 勉誠社(勉誠出版) (2003年2月15日発売)
本棚登録 : 36人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784585103806
作品紹介・あらすじ
伝説の女性作家・久坂葉子。一九三一年に神戸の男爵家に生まれた久坂は、二十一歳のとき阪急六甲駅で電車に飛び込み自ら命を絶った。芥川賞候補作となった「ドミノのお告げ」のほか、「華々しき瞬間」、自伝的エッセイ「久坂葉子の誕生と死亡」、死の寸前に書き上げた「幾度目かの最期」の四篇を収録。
感想・レビュー・書評
-
勉誠出版社の青春文学セレクション。
19歳の時に本書に収録されている『ドミノのお告げ』が芥川賞候補となりながらも、21歳の時に阪急六甲駅で鉄道自殺を遂げた久坂葉子。
読書会で出会った方が好きと言われていたので、気になって手に取った。
人前では明るく華やかな自分を演じ、家に帰ると塞ぎ込む。人には言えない闇を抱えた少女。
現実にいたら、確実に好きになる。
人を仔細に観察し、自分の悩みや苦しみも織り交ぜた上で書く、というか書かずにはいられなかったような小説だった。
早熟で、こんな繊細な感性で生きていたら、誰だって人生長くもたないよ、とも思った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久坂葉子は結局のところ、今の現代であったらちょっと危ないよあの子、といわれている子であったと思う。
普通の小説は面白いけれど
自伝的なエッセイとかはちょっと痛くて見るに耐えない。 -
情熱的過ぎる。富士正晴の「贋久坂葉子伝」と一緒に読むとますます面白い。
全6件中 1 - 6件を表示