皇室典範と女性宮家―なぜ皇族女子の宮家が必要か

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  • 勉誠出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585230151

作品紹介・あらすじ

皇室が永続するには、皇位の男系男子による継承を維持しながら、皇族女子も結婚により宮家を創立できるような「皇室典範」の改正を急ぐ必要がある。天皇を象徴とする日本の伝統を末永く守るために、いま何が必要かを平易に解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、天皇制度の末永い維持という観点から、現行「皇室典範」の問題点を明らかにし、それを可能な限り改良すべきであるという大きな方向性の下、著者が公表してきた論文をまとめたたものである。
    皇室祭祀の公的制度化など、著者の保守的な天皇・皇室観に基づく意見には違和感を覚える部分もあったが、皇室の永続に向けて、当面は女性宮家を創設し、将来的には女性天皇・母系(女系)天皇の可能性も開いていくべきという著者のメインの主張には大いに賛同する。
    宮家制度の歴史、皇族「養子」の歴史、旧皇室典範の制定過程、「皇族降下の施行準則」についてなど、皇位継承に係る歴史的事実等について詳しく解説されているので、皇位継承の問題を考えるに当たってたいへん参考になる内容である。特に、大宝・養老の「継嗣令」の規定などに基づき、飛鳥・奈良時代の時点では、「少なくとも、〝男系”を基本としながら、〝女系”を完全に否定していたわけではない」という見解は勉強になった。

  • 所氏の皇室の在り方についての考え方がわかる

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著者プロフィール

昭和16年12月、岐阜県生まれ。名古屋大学修士課程修了。昭和41年度から皇學館大学助手・専任講師・助教授。昭和50年度から文部省初等中等教育局教科書調査官。昭和56年度から京都産業大学教授。昭和61年9月、法学博士。平成24年度から京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授、皇學館大学特別招聘教授など。
【研究書】『宮廷儀式書成立史の再検討』(国書刊行会)、『三善清行』(吉川弘文館人物叢書)、『年号の歴史』(雄山閣)など。【一般書】『日本歴史再考』(講談社学術文庫)、『日本の年号』(雄山閣)、『歴代天皇の実像』(モラロジー研究所)、『「国民の祝日」の由来がわかる小事典』『皇位継承のあり方』(以上、PHP新書)、『皇室典範と女性宮家』(勉誠出版)、『天皇の人生儀礼』(小学館文庫)、『天皇の「まつりごと」』(NHK出版生活人新書)など。【共著】『皇位継承』『元号』(以上、文春新書)、『元号読本』(創元社)。【編著】『皇室事典(令和版)』(角川書店)、『日本年号史大事典』(雄山閣)、『近代大礼関係の基本史料集成』(国書刊行会)など。

「2020年 『光格天皇関係絵図集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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