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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784585230151
作品紹介・あらすじ
皇室が永続するには、皇位の男系男子による継承を維持しながら、皇族女子も結婚により宮家を創立できるような「皇室典範」の改正を急ぐ必要がある。天皇を象徴とする日本の伝統を末永く守るために、いま何が必要かを平易に解き明かす。
感想・レビュー・書評
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本書は、天皇制度の末永い維持という観点から、現行「皇室典範」の問題点を明らかにし、それを可能な限り改良すべきであるという大きな方向性の下、著者が公表してきた論文をまとめたたものである。
皇室祭祀の公的制度化など、著者の保守的な天皇・皇室観に基づく意見には違和感を覚える部分もあったが、皇室の永続に向けて、当面は女性宮家を創設し、将来的には女性天皇・母系(女系)天皇の可能性も開いていくべきという著者のメインの主張には大いに賛同する。
宮家制度の歴史、皇族「養子」の歴史、旧皇室典範の制定過程、「皇族降下の施行準則」についてなど、皇位継承に係る歴史的事実等について詳しく解説されているので、皇位継承の問題を考えるに当たってたいへん参考になる内容である。特に、大宝・養老の「継嗣令」の規定などに基づき、飛鳥・奈良時代の時点では、「少なくとも、〝男系”を基本としながら、〝女系”を完全に否定していたわけではない」という見解は勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
所氏の皇室の在り方についての考え方がわかる
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