未来を覗く H・G・ウェルズ ディストピアの現代はいつ始まったか

著者 :
  • 勉誠出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585291275

作品紹介・あらすじ

2016年で生誕150年、没後70年を迎えたH・G・ウェルズ(1866-1946)。SFの父と呼ばれ、「タイムマシン」「透明人間」「宇宙戦争」など、今にも読み継がれる作品を生み出してきた。
一方で、彼の作品は、核の脅威、自然破壊などの環境問題、遺伝子などからの人体改造に関する倫理と科学の問題など、現代につながる問題を先駆的に問うている。
産業革命の時代、科学の勃興の時代において、すでに科学の問題を先んじて捉えていた彼の作品を読み解き、その想像力の根底にある時代背景と時代への視点を探ることで、当時の科学へのまなざしと今につながる科学の根本問題を明確にする。

「来たるべき SFを見よ!
モダニズム文学史を一新する快刀乱麻ーー
これは現在望みうる最良のウェルズ再入門書だ。」
慶應義塾大学教授・巽孝之

ハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells, 1866年-1946年)
『タイムマシン』(1895年)、『透明人間』(1897年)、『宇宙戦争』(1898年)など、数々の名作を残し、SFの父と呼ばれるイギリスの作家。
科学的知識を元に、科学技術を突き詰めた未来像を予見する作品を発表、作家コンラッドやジェイムズらから賞讃を得、人気を博した。後年は社会活動に力を入れるなど、その影響は多岐に渡った。

著者プロフィール

文芸・文化評論家 1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。 著書に、『「トム・ソーヤーの冒険」の世界』『「クマのプーさん」の世界』『快読 ホームズの『四つの署名』』『ガメラの精神史』(ともに小鳥遊書房)『スター・ウォーズの精神史』『ゴジラの精神史』(彩流社)『モスラの精神史』(講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)のほかに、『〈男らしさ〉の神話』(講談社選書メチエ)、『社会が惚れた男たち』(河出書房新社)、『日経小説で読む戦後日本』(ちくま新書)、『新ゴジラ論』『フランケンシュタインの精神史』(ともに彩流社)など多数。

「2023年 『シェイクスピアの戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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