日本SF誕生―空想と科学の作家たち

著者 :
  • 勉誠出版
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本棚登録 : 43
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585291848

作品紹介・あらすじ

日本SFが、かつての空想科学小説というジャンルからアウフヘーベンして、あらたに確立したのは、1960年代の初頭からである。当時、日本の出版界では、ひとつのジンクスが語られていた。西部小説とSF小説を出版すると、その出版社は倒産するというものである。SF小説は、いわば未知の文学ジャンルだった。
多くの同志とともに、日本にSFを広めていく過程は、いわば一種の文学運動だった。これは、ひとつの文学ジャンルを確立するまでの、SF作家たちの苦闘と、哀愁と、歓喜の交友の物語である。
今、日本SFが根を下ろすまでの事情を、いわば遺言として書き残すことが、馬齢を重ねた同志としての使命かもしれないと考え、あえて語ることとした。もともと書誌学のようなものには疎いほうだから、年譜的な記録を残すつもりはない。いわばSF作家交遊録と言った体裁になるが、これまで書かれていない破天荒なエピソードなども紹介しながら、筆を進めていきたいと思う。筆を進めると、書いてしまった。今ならキーボードを叩くと書くべきだろうが、あれから半世紀以上、科学の進歩は、われわれSF作家の想像を超えるテンポで進行した。

感想・レビュー・書評

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  • 個々のエピソードの内容は薄いけど、貴重な証言ではあるなあ。

  • SF界の大御所がゴロゴロ出てくる。
    何もないところから手探りで日本にSFという分野を定着させたリジェンドたちの裏側。

    子供の頃ジュブナイルで読んだ人たちが後から後から。

    SFに興味のない人には、なんのことだか判るまい。

  • 【新着図書ピックアップ!】日本のSFは、1960年代から始まった。そして、日本人を宇宙Ñお果てまで、ロボットや人工知能のある未来社会まで、超能力や異世界次元まで、時には、仏教やキリスト教の世界まで、つれていってくれた。輝かしい胸躍る時代であった。
    まさに、空想と科学 サイエンス フィクションの世界に、無限の世界を我々を導いてくれた。素晴らしい時代だった。その誕生の出来事が、ちりばめられている。日本SFの誕生の瞬間である。

  • 過去のエッセイでも取り上げられている話が多い。感情を抑えた筆致になっている。

  • 2019/9/19読了。

  • (御土産やお小遣いを頂けるので)大好きなオジサマの昔話を、前にも聞いたなーと思いつつも愛想よく聞いていた昔日を思い出させたw

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著者プロフィール

1938年前橋市に生まれる。慶応義塾大学医学部中退、武蔵大学経済学部卒業。1961年『時間砲』で第一回空想科学小説コンテスト佳作入賞。『エイトマン』『鉄腕アトム』など、黎明期のアニメ界にシナリオライターとして参加、日本アニメのオリジナル・シナリオライター第一号となる。以後、SF翻訳家を経て、SF作家として独立。87年、日本SF作家クラブ会長。2000年より島根県立大学教授。現在、同大学名誉教授。
著書に、『火星で最後の……』(早川書房)、『モンゴルの残光』(ハルキ文庫)、『倭王の末裔―小説・騎馬民族征服説』(講談社文庫)、『タイムスリップ大戦争』(角川文庫)、『崇峻天皇暗殺事件』(講談社)などのSF小説。
また『なぜ中国・韓国は近代化できないのか』(勉誠出版、共著)、『韓国の挑戦』(祥伝社ノン・ブック)、『「宇宙戦艦ヤマト」の真実』(祥伝社新書)などのノンフィクション多数。
最近著に『統一朝鮮が日本に襲いかかる』(祥伝社新書)。
訳書に、『天翔ける十字軍』、『魔界の紋章』(いずれもポール・アンダーソン著、ハヤカワ文庫)がある。

「2019年 『日本SF誕生 空想と科学の作家たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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