最終解決―民族移動とヨーロッパのユダヤ人殺害 (叢書・ウニベルシタス 622)
- 法政大学出版局 (1998年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588006227
作品紹介・あらすじ
ユダヤ人排除・移住運動,スラブ人利用問題などの異民族蔑視が,アウシュヴィッツとして実現する姿を,壁崩壊後の新資料によって〈加害者〉の視点から詳細に描く。
感想・レビュー・書評
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ナチスはユダヤ人をヨーロッパから排除するためにマダガスカルに移送する計画があった。フライブルグの地質学者フリードリヒ・シューマッハーはマダガスカルには重要な地下資源はなく、その地はユダヤ人にとっては何の価値もないとの結論に達している。また人口問題専門家のフリードリヒ・ブルクデルファーは、1940年7月に外務省の委託で鑑定書を作成していて、400万人の現地人に加えて650万人のユダヤ人がマダガスカル島に住むことは問題なく可能であると確認している。当時のドイツの近東政策を念頭にして、ブルクデルファーはパレスチナに住むユダヤ人を将来的に追放計画に参入している 。
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ホロコーストを実行者の側から描いた本書は、内部的な葛藤について見事な物語に仕上げる。なし崩し的なホロコースト、そんな視点を提供するアリーの力作。
ボランティアK
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