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- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588006616
作品紹介・あらすじ
〈エクセレンス〉を競う現代の大学は,国民文化の砦としてはとうに廃墟と化している。そのなかで迫られる改革を論じて〈不同意の共同体〉としての再生を展望する。
感想・レビュー・書評
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大学に対する著者の分析は厳しい。大学を思考実践が構造的に不完全な場:歴史的存在理由を喪失した機関と見なさざるを得ない立場にある。理想的条件下で思考されるのではなく、現実的に同意を求めない共同体と結論づけた。
また、国民国家の終焉の時代と言い切るには、まだ時間が必要だろう。グローバル化が強調されるほど、国の存在・概念を常に考えるようになる。大学が国における社会機能の一部である限り、その経営は国に連動せざるを得ないのではないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(推薦者からのコメント)現在の大学の『いやらしさ』を再確認するために。
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