グリム兄弟 メルヘン論集 (叢書・ウニベルシタス 891)

  • 法政大学出版局
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588008917

作品紹介・あらすじ

世界中で聖書についで有名とされるグリム童話集。しかし兄弟自身の研究に関しては、わが国ではあまり紹介されていないのが現状だ。本書は彼らの口承文芸論を時代別、ジャンル別に編集・翻訳して一冊にまとめたものである。二人は昔話や伝説などの魅力をどうとらえていたのか。どのような視点でその真髄に迫ろうとしていたのだろうか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み始めてすぐに「失敗した」と思った。翻訳物である上に、本書はグリム兄弟が各童話の背景にある文化や宗教、風俗等々を論じた「論文」なので、読みにくい要素がダブルパンチたった。あとがきで訳者自身が「語学的にも難解だった」と語っているくらいだった。

    グリム兄弟は作家というより、学者だったんだろう。

  • <閲覧スタッフより>

    --------------------------------------
    所在記号:940.26//クヤ
    資料番号:10186724
    --------------------------------------

  • 借りたもの。
    グリム童話編纂者による、各童話のメルヘン論集。
    個々の話の内容に対する解説ではなく、メルヘンがあらゆる国、あらゆる地域に存在し、それらに共通項があることを見出している。
    バジーレ『ペンタメローネ「五日物語」』( http://booklog.jp/item/1/4469243698 )やペローの童話集( http://booklog.jp/item/1/4003251318 )に関しても言及。
    イタリアとドイツ、方言の誤訳?や置き換えの可能性も含めて、メルヘンを多角的に検証していることが伺える。
    “メルヘンとは何か”を体系化する試みの布石ともいえる本。
    それはJ.R.R.トールキン『妖精物語の国へ』( http://booklog.jp/item/1/4480038302 )、ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』( http://booklog.jp/item/1/4150504520 )、そしてミヒャエル・エンデのファンタジー論に続くのだろう。

全3件中 1 - 3件を表示

ヤーコプ・グリムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×