美的経験 (叢書・ウニベルシタス 925)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588009259

作品紹介・あらすじ

美学の課題は、芸術作品の理論化や形式化であるよりも、感性的経験の反省プロセスそれ自体を把握することにある。ガダマーの高弟たる哲学者が、ロマン主義に発して過去二世紀にわたる近代芸術の本質を探りながら、カントからヘーゲル、ルカーチ、ハイデガー、アドルノらにいたる観念論的およびマルクス主義的美学を批判的に総括、日常性のなかでの美的経験の自立性を明らかにする好著。〔哲学・美学〕

感想・レビュー・書評

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  • http://d.hatena.ne.jp/KANAH0/20110429

    【目次】



    第一章 現代美学の成立条件
     第一節 心理の場としての芸術
     第二節 芸術における心理の体系的帰結──ヘーゲル
     第三節 唯物論的美学のアポリア
     第四節 結論に関する付論
     第五節 作品概念の危機
     第六節 カント美学のアクチュアリティー
     第七節 反省と仮象

    第二章 美的経験の分析のために
     第一節 ドイツ観念論における「知的直観」
     第二節 ルネサンスにおける「眼の科学」
     第三節 美的経験の第一の契機──感覚性
     第四節 美的経験の第二の契機──全体性

    第三章 理論は美的になりうるか?──アドルノの哲学の主要なモチーフ
     第一節 隠れた根底
     第二節 歴史の診断
     第三節 全体性への強迫
     第四節 啓蒙の弁証法
     第五節 対立のドグマ
     第六節 ミメーシスと作品
     第七節 美的経験
     第八節 境界の弁証法、あるいは哲学と芸術
     第九節 文学的追伸

    第四章 近代における美の補完機能
     第一節 芸術による生の宥和
     第二節 背反的な誘惑
     第三節 完全な人間としての芸術家
     第四節 道徳かとしての芸術家
     第五節 芸術における真理?
     第六節 作品概念の救済を憶測することへの補説──ペーター・ビュルガーに対して
     第七節 本来の脱出口

    第五章 生と芸術の関係のうちに推察される転換
     第一節 ミメーシス
     第二節 モデルネへの転回
     第三節 啓蒙とアヴァンギャルドの結果
     第四節 展望

    第六章 生活世界の美化
     第一節 祝祭の神学的解釈と人間主義的解釈
     第二節 日常世界の美的変容としての「生活世界の美化」
     第三節 日常的な機能連関の美的な負担免除
     第四節 「真面目な美化」という逆説

    原注
    訳注
    監訳者あとがき

    *****

  • http://d.hatena.ne.jp/KANAH0/20110429

    【目次】



    第一章 現代美学の成立条件
     第一節 心理の場としての芸術
     第二節 芸術における心理の体系的帰結──ヘーゲル
     第三節 唯物論的美学のアポリア
     第四節 結論に関する付論
     第五節 作品概念の危機
     第六節 カント美学のアクチュアリティー
     第七節 反省と仮象

    第二章 美的経験の分析のために
     第一節 ドイツ観念論における「知的直観」
     第二節 ルネサンスにおける「眼の科学」
     第三節 美的経験の第一の契機──感覚性
     第四節 美的経験の第二の契機──全体性

    第三章 理論は美的になりうるか?──アドルノの哲学の主要なモチーフ
     第一節 隠れた根底
     第二節 歴史の診断
     第三節 全体性への強迫
     第四節 啓蒙の弁証法
     第五節 対立のドグマ
     第六節 ミメーシスと作品
     第七節 美的経験
     第八節 境界の弁証法、あるいは哲学と芸術
     第九節 文学的追伸

    第四章 近代における美の補完機能
     第一節 芸術による生の宥和
     第二節 背反的な誘惑
     第三節 完全な人間としての芸術家
     第四節 道徳かとしての芸術家
     第五節 芸術における真理?
     第六節 作品概念の救済を憶測することへの補説──ペーター・ビュルガーに対して
     第七節 本来の脱出口

    第五章 生と芸術の関係のうちに推察される転換
     第一節 ミメーシス
     第二節 モデルネへの転回
     第三節 啓蒙とアヴァンギャルドの結果
     第四節 展望

    第六章 生活世界の美化
     第一節 祝祭の神学的解釈と人間主義的解釈
     第二節 日常世界の美的変容としての「生活世界の美化」
     第三節 日常的な機能連関の美的な負担免除
     第四節 「真面目な美化」という逆説

    原注
    訳注
    監訳者あとがき

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著者プロフィール

1941年生~2007年没.哲学者.フランクフルト,テュービンゲン,ハイデルベルクの各大学の教授を歴任.H.-G.ガダマーの高弟として,観念論や現象学の伝統に立脚し,また英米系の分析哲学をも批判的に受容し,美学や社会・政治哲学の領域で解釈学的議論を展開した.ドイツのヘーゲル学会会長を務める傍ら,国際解釈学シンポジウムの開催にも尽力した.邦訳書に『弁証法と科学』(未来社,1983年),『現代哲学の戦略』(勁草書房,1986年),『ことばと弁証法』(晃洋書房,1993年)がある.

「2009年 『美的経験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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