形而上の中世都市: 散歩の文化学中世篇 (〈思想・多島海〉シリーズ 18)
- 法政大学出版局 (2010年11月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588100185
作品紹介・あらすじ
古代都市の制度的自壊を超えて、都鄙の全面的な流通の自生から生み出されてくる中世都市と都市経験の系譜。中世の散歩人は、世界認識の身体性、特に滅びの位相を芯とする時間性、形而下の世界を超えたコスモロジーに世界の意味を見出そうとする形而上性、をその特性とした。彼らが歩いた中世的界隈と、〈見える・裡なる〉都市のコスモロジーを記号論的に捉え、〈中世〉とは何かに迫る。
感想・レビュー・書評
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知人から献呈された本を一部譲っていただき、その日の夜に素読。中世の日本、ヨーロッパの文化・歴史を縦横無尽に歩き回る論評。形而上の抽象概念がバンバン出てきますので、決して読者に優しい本ではないです。中世の文化史や美術史のコンテキストを理解していないと何が何だかわからないかも。残念ながらわたしは、中世の文化史や美術史、また抽象概念にあまり強くないので、理解しきれなかったことも多々ありますが、中世ヨーロッパのジョットという画家の存在やラピスラズリのエピソード、日本では白拍子の話などはこの本で初めて知りました。
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