- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588216718
作品紹介・あらすじ
法制史を初め文学作品におよぶ厖大な文献を渉猟し、海外の研究も参照して、その誕生から現在までを辿り、絵柄の変遷にまつわる数々の謎、各時代における賭博性の有無、取締りの実態、さらには日本の植民地経営において花札がいかに利用されたかまでを明らかにする。花札をその本来の輝き、自然を敬愛して共存する日本の文化という特性のうちに描いて、花札=賭博という強固なイメージを正す力編。
感想・レビュー・書評
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●これまでの花札史の通説を覆す主張を行った挑戦的な本であった。
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なかなか花札についての歴史などについてのまとまったものがない中、貴重な本でした。
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花札の地位向上、遊技としての再評価をされるべきという江橋先生の強い意思を感じました。それを根拠づけるための展開方法などの前置きもなるほどと思いました。大学で教壇に立ち、あわせてカード研究を行っていたようで、2つの領域に注力できるパワーに圧倒されました。しげしげと花札を眺め、小さくカラフルで不思議な動植物の切り出し方に、太陽もあれば、宙に浮いている短冊もあって、遊技もさることながら鑑賞すべきものなのかもしれないと思いました。うちにある花札は京都市の田村将軍堂の大将軍でした。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:210.12//Mo35//167