半開きの〈黄金の扉〉: アメリカ・ユダヤ人と高等教育 (サピエンティア 7)

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  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588603075

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭のアメリカの高等教育機関では、「割当制」の名のもとにユダヤ人に対する入学の制限が行なわれていた。いったい「割当制」とはどのようなものだったのか。そして、教育における差別を克服するため、ユダヤ人たちはいかなる活動を展開していったのか。本書は、教育をめぐる権利を求めて闘ったユダヤ人の姿を通して、彼らの「平等」観やアメリカ社会の統合の理想像を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 1948年に開学したブランダイス大学の場合、ゴールドスタイン・ラビを中心とした設立の計画者たちは、同大学はユダヤ人大学ではあるが、入学者をユダヤ人に限定したり優先したりということをしない人種・宗教上の平等の方針を表明した。割当制も行わず、願書には人種、宗教、出身国についての質問項目も設けないという方針だった 。

  • [ 内容 ]
    なぜ、苗字がグリーンバーグだと大学に入れないのか?
    高等教育での“平等”を求めたユダヤ人の運動とは…。
    一九一〇年代末から一九四〇年代中ごろにかけてアメリカ合衆国の高等教育機関においておこなわれたユダヤ人学生「割当制(quota system)」の具体像を明らかにするとともに、それを克服しようとするユダヤ人の活動から、彼らの「平等」観およびアメリカ社会の統合の理想像を探った。

    [ 目次 ]
    第1章 高等教育をめぐるユダヤ人の社会史―前史と問題提起
    第2章 ユダヤ人学生「割当制」とその展開
    第3章 「割当制」廃止運動とユダヤ人団体
    第4章 世俗的ユダヤ人大学の創設―「割当制」をめぐる議論から
    第5章 ブラウン判決への道のり
    第6章 「割当」の現代的視点

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • (レビューではなくメモです)。2009年9月拝受。ありがとう!

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著者プロフィール

北九州市立大学外国語学部教授。アメリカ史・アメリカ研究。九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。ニューヨーク大学、ブランダイス大学、ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジにて客員研究員。著作に『公民権運動の歩兵たち』(彩流社、2016年)、編著に「『街頭の政治』としての米国の公民権運動」阿部容子他編『「街頭の政治」をよむ』(法律文化社、2018年)、“A Foot Soldier in the Civil Rights Movement: Lynn Goldsmith with SCLC–SCOPE, Summer 1965,” Southern Jewish History, vol.22 (2019)など。

「2020年 『平和の下で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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