(Hanif Kureishi)
1954年、ロンドン郊外のブロムリーに生まれる。父はインドのボンベイ(現在のムンバイ)生まれの移民でパキスタン大使館で働き、イングランド人の母は製陶所で絵師として働いていた。ロンドンのキングズ・カレッジに入学。作家になる夢を抱いていたが、大学では哲学を専攻する。卒業を待たずにロイヤルコート劇場の案内係として働きはじめる。1976年に自作の『熱を吸い込む』が上演され、劇作家としてデビュー。1981年にロイヤルコート劇場のライター・イン・レジデンス(座付き作家)となる。1985年に脚本を書いた映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』、1987年に『サミー&ロージィ/それぞれの不倫』が公開され、1990年には『郊外のブッダ』で小説家デビューを果たす。1991年には自ら監督をした『ロンドン・キルズ・ミー』が公開。以降は小説を中心に執筆活動を行っている。邦訳された作品に、『ミッドナイト・オールデイ』(中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店)、『パパは家出中』(中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店)、『ぼくは静かに揺れ動く』(中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店)、『郊外のブッダ』(古賀林幸訳、中央公論社)などがある。
「2015年 『言葉と爆弾』 で使われていた紹介文から引用しています。」