若者とアイデンティティ (キャリアデザイン選書)

著者 : 児美川孝一郎

• 法政大学出版局 (2006年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

現代に生きる若者たちのアイデンティティ形成をめぐる葛藤の現場を，彼らが直面するさまざまな生活場面や人間関係を具体的に考察しその意識や行動を理解する試み。

感想・レビュー・書評

[thanks3dsさんの感想 · 2012年9月15日]

　現代を生きる若者たちの実情を客観的な立場から眺望できる概説書。

　目を引く新事実が書かれているかというとそんなことはないけれど、現代の青年を取り巻く状況を幅広く知ることができる良書。内容や文体も平易なので取っ付きやすい。入門書としては適切。不満無し。

[*さんの感想 · 2011年10月31日]

第3章 若者たちのアイデンティティ形成の「現場」1.「自分さがし」をめぐる隘路、注（pp.179-196）がおもしろい。

著者プロフィール

1963年生。法政大学キャリアデザイン学部教授。法政大学文学部教育学科専任講師、助教授、キャリアデザイン学部助教授を経て現職。専門は教育学。法政大学大学評価室長、日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長。
著書に、『キャリア教育のウソ』（ちくまプリマー新書）、『「親活」の非ススメ──"親というキャリア"の危うさ』（徳間書店）、『若者はなぜ「就職」できなくなったのか──生き抜くために知っておくべきこと』（日本図書センター）など、編著に『これが論点！就職問題』（日本図書センター）、共著に『キャリアデザイン学への招待──研究と教育実践』（ナカニシヤ出版）など多数。

「2015年 『まず教育論から変えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」