氏と名と族称: その法史学的研究

著者 : 井戸田博史

• 法律文化社 (2003年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[oritakoさんの感想 · 2018年6月11日]

日本では、人生の折節に名を改め一生の間にいくつも名を用いる（タテの複名）と、通称・実名など複数の名を称した（ヨコの複名）が存在していた。明治時代になり、国民全ての把握管理のために戸籍制度を整備、園国民を氏と名で掌握することになり、名乗る自由は制限された。現在の身分登録制度、そして夫婦別姓をはじめ人が名乗る名前についてこれ以上丁寧にまとめられた本を読んだことがない。必ず参照すべき書籍だ。