コスモポリタニズム 民主政の再構築

デヴィッド・ヘルド デヴィッドヘルド 中谷義和

• 法律文化社 (2011年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ujikenorioさんの感想 · 2012年5月21日]

出版社による内容紹介

http://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03387-1

[H.Satoさんの感想 · 2012年1月27日]

世界の軍事費の増加は主としてアメリカによるもので、世紀転換期以降における世界の増加額の58％を占めている。これはイラクとアフガニスタンにおける戦争と深い関係があり既に1兆ドルに達している。ほかにも中国、ロシアも軍事費が3倍になっている。

コスモポリタンなグローバル秩序の中心に市民の概念を据えることができる。

政治のコスモポリタニズムを展望しようとすると、経済のコスモポリタニズムが重要な条件とならざるを得ない。というのも経済権力と政治権力の乖離が問題とされないと資源配分の歪みが問われないことになり自由と権利を形式的に唱導してみても現実には多くの人々がこれに与り得ないことになるから。

現代の地政学は重要であるとしても副次的位置にしかない。
世界の軍事力は国民国家間の戦争モデルや地政学的国家利益の組織原理を基礎に強化されている。