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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784589035912
感想・レビュー・書評
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自由民主主義+資本主義のの結合によって成立している「西欧近代」のダークサイドを直視する思想系譜を扱っているとの事。という点においては昨今流行の内容ではないかと思うのだが、このように体系的というか一般的な思想史の教科書では扱われないあまりメジャーとは言えない17人の思想家を取り上げているのは貴重でもある。
最近は『資本論』がブームであるようだが、そこから発展・展開して他の思想家にも興味関心が広がる事によってムーブメントが起きれば、衰退しつつある思想史研究にも希望の光が見えてくるのではないのかと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いただきもの。脱ヒューマニズムという視点から現代社会を批判した思想家を集めた社会思想史。種田佳紀さんがシンガーの思想を簡潔明快にまとめている。ただ、シンガーの国家を越えた援助義務の話を「ヒューマニズム」と形容するのはちょっと苦しいのではと思った(自国中心主義をアンチ・ヒューマニズムと形容するのが難しいという意味で)。他の章も読んでみよう。
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