共生社会の再構築II デモクラシーと境界線の再定位

  • 法律文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589040022

作品紹介・あらすじ

共生社会とは“多様なアクターが共存可能な「開かれた社会」”と定義し、そのために必要な「社会基盤形成のためのメカニズム」を明らかにする。全4巻。
第Ⅱ巻(構造分析編)では、「マイノリティと排除」「政治と政治参加」「世論と公共性」の3つの視角から、多文化共生をめぐる社会の相互作用を分析、考察する。

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  • 【書誌情報】
    『デモクラシーと境界線の再定位』
    シリーズ 共生社会の再構築II
    編者 大賀哲・ 仁平典宏・ 山本圭
    判型 A5判
    頁数 250頁
    発行年月 2019年4月
    定価 4,620円(税込)
    ISBN:978-4-589-04002-2
    ジャンル 政治学

    共生社会を“多様なアクターが共存可能な「開かれた社会」”と定義し、そのために必要な「社会基盤形成のためのメカニズム」を明らかにする。第Ⅱ巻(構造分析編)では、「マイノリティと排除」「政治と政治参加」「世論と公共性」の3つの視角から、多文化共生をめぐる社会の相互作用を分析、考察する。
    [https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-04002-2]

    【目次】
    序:デモクラシーと境界線の再定位(2019年1月 大賀哲 仁平典宏 山本圭) [i-v]
    目次 [vii-x]

      第I部 マイノリティと排除
    第1章 事実をもって「白人問題としての黒人問題」に迫る[北田 暁大] 003
    ◎デュボイスの実証主義の倫理
    はじめに──経験的調査と差別問題 003
    1  『フィラデルフィアのネグロ』の方法論 004
    2  事実と証拠 007
    3  ループする価値と事実 011
    4  文脈の重層性 013
    おわりに──「デュボイスの忘却」のさらなる条件 014

    第2章 米国におけるモデル・マイノリティ[新嶋 良恵] 017
    ◎表象を読み解く視点
    はじめに 17
    1  モデル・マイノリティ表象の始まりと表象に対する抵抗 20
    2  エスニック・スタディーズの企図 24
    3  マイノリティをめぐる表象研究と周縁化の構造への視座 26
    4  新しい社会運動としてのマイノリティ表象研究 28
    おわりに 31

    第3章 「彼ら」とは誰か[津田 正太郎] 34
    ◎英国メディアにおける貧困者/移民排除言説の変遷
    はじめに 34
    1  マスメディアによる貧困報道の諸問題 36
    2  「支援に値しない貧困者」言説の歴史的起源 40
    3  イメージとしての「寛容な福祉国家」 41
    4  移民批判報道の変容 44
    おわりに 48

    第4章 「転用空間」としての市民社会[仁平 典宏] 51
    ◎ホームレスの生存運動と「市民」の間
    はじめに 51
    1  「剥き出しの生」としてのホームレス 54
    2  「野宿者」の運動と「ボランティア」――政治的かつ人道的に 56
    3  食料提供の構造と意味 58
    4  「転用」という戦略 62
    おわりに 65

      第II部 政治と政治参加

    第5章 韓国の2017年大統領選挙とその背景[高原 基彰] 071
    はじめに 71
    1  前大統領の弾劾可決と,韓国の左右対立 72
    2  財閥問題の歴史的背景 75
    3  選挙の概要 78
    4  選挙の結果 81
    おわりに 84

    第6章 日本におけるインターネット選挙運動の解禁と2010年代の動向[西田 亮介] 088
    はじめに 88
    1  インターネット選挙運動解禁以前の状況と論点 090
    2  インターネット選挙運動解禁の政策過程 092
    3  解禁後の動向,課題と展望 099
    おわりに

    第7章 社会運動か政党か[加藤 伸吾] 106
    ◎スペインの新政党ポデモスにおける内部対立に見る党内デモクラシーの変遷
    はじめに 106
    1  社会運動家出身の政治学者サークルによる創設 108
    2  党中央の「選挙戦機械」化,それへの反抗と終息 109
    3  「シルクロ」――党の最小単位から政治的社会化の主体へ 114
    4  民主的保障委員会――「党内民主主義の過剰」? 116
    おわりに――「セカンド・シーズン」 118

    第8章 社会運動における自治[富永 京子] 122
    ◎「制度化」プロセスとの関連から
    はじめに 122
    1  本章の問題意識 122
    2  先行研究と方法 124
    3  事例分析 130
    4  考察と結論 135
    おわりに 137


      第III部 世論と公共性

    第9章 共生社会を阻む「ホンネ」と「タテマエ」[秦正樹・中井遼] 141
    ◎日本・フランス・エストニアにおけるリスト実験の比較分析
    はじめに 141
    1  移民/外国人との共生忌避の国際比較 142
    2  伝統的聴取法が対処できない2つの「ズレ」 143
    3  分析の手法と対象 145
    4  分析結果と検討 146
    おわりに

    第10章 「外国人嫌い」を抑制するのは市民か? エリートか?[秦正樹] 159
    ◎フレーム実験とリスト実験の融合手法による検証
    はじめに 159
    1  世論は誰のメッセージに耳を貸すのか 161
    2  先行研究の検討 163
    3  実験デザイン 167
    4  実験結果 171
    おわりに 174

    第11章 「包摂/排除」をめぐるメディアの政治的機能
    [山腰 修三] 176
    ◎沖縄問題を事例として
    はじめに 176
    1  メディア研究と政治理論 176
    2  戦後日本の沖縄問題とメディア 181
    3  デジタルメディア環境のなかの沖縄問題 187
    4  メディアと民主主義理論 190
    おわりに 192

    第12章 来たるべき公共性[山本圭] 193
    ◎アレントの身体とゾーエーの複数性
    はじめに 193
    1  アレントの身体論 195
    2  アレントを読むアゴニストたち 198
    3  身体の複数性,ゾーエーの複数性 200
    4  身体とラディカル・デモクラシー 204
    おわりに 206

    あとがきに代えて
    参考文献
    索引

  • 文芸文化学科・新嶋良恵専任講師の著作です。

    (Amazonより引用)
    共生社会を“多様なアクターが共存可能な「開かれた社会」”と定義し、そのために必要な「社会基盤形成のためのメカニズム」を明らかにする。全4巻。

    第II巻(構造分析編)では、「マイノリティと排除」「政治と政治参加」「世論と公共性」の3つの視角から、多文化共生をめぐる社会の相互作用を分析、考察する。

  • 東2法経図・6F開架:361.5A/Ky5k/2/K

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著者プロフィール

[第11章担当]
1975年生まれ。エセックス大学政治学部博士課程修了。Ph.D.(Ideology and Discourse Analysis)九州大学大学院法学研究院・准教授(国際政治学史・地域統合論)。
主な業績:『アメリカ外交の分析――歴史的展開と現状分析』(杉田米行編著)大学教育出版、2008年、『国際社会の意義と限界――理論・思想・歴史』(大賀哲・杉田米行共編著)国際書院、2008年ほか。

「2011年 『シティズンシップ教育論 政治哲学と市民』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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