- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591003626
感想・レビュー・書評
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1970年出版「マヤの一生」、1971年「ハブとたたかう島」の2作品が収録。
「マヤの一生」は、今もなお、子ども向けの1冊として出版されている。戦中戦後の陸軍の無理無体な施策に翻弄された動物たち、そしてそういう雰囲気にのまれた人びとの情景が描かれている。「ハブとたたかう島」は、沖縄県の離島におけるハブ=マムシの脅威にさらされ暮らす島民の生活がルポルタージュ風に綴られている。 -
私としたことが、忘れていた!!小学生の頃から愛してやまない、とてもとても大切な一冊。小学生の頃に初めて読んで以来、何度も図書館で借りて、大学生になって自分で買ったのです。
犬のマヤ・猫のペル・にわとりのピピと椋鳩十氏・その家族が仲良く暮らしていたが、戦局が激化するにつれ、人々の暮らしも苦しくなる。そんな中、犬を飼うのは贅沢だから犬を差し出せとのお達しが来て…
児童書だから、難しい感情の描写や細やかな状況解説などはもちろんないのですが、淡々とした語り口ながら、家族のマヤに対する深い愛情やマヤとの幸せな日々の暮らしがありありと伝わってくるステキな作品。
いつ読んでも、何度読んでも泣いてしまう。
結末を知っているから、もう70ページ目くらいから泣けて泣けて仕方ない。
犬が好きな人、ペットを飼っている人にとっては、胸が張り裂けそうになるお話だと思う。間違いなく、私の人生の中でいちばん大切なお話のひとつ。
ちなみに、この本にはもう1作、「ハブとたたかう島」という奄美大島のお話が収録されています。こちらも、全く知らないハブと暮らす人々を取材した、へーそうなんだ!と思う作品。
物語性はないけど、奄美大島に行ってみたいような、怖くて行けないような…という思いを掻き立てられる。
時折、今は使ってはいけないんだろうなと思う言葉がある。正直うちの祖母もまだ使ったりする。作品が書かれた当時は深い意味もない普通の言葉だったのに、そこに悪意を孕ませるのは一体誰なのでしょうね…?
言葉刈り、恐ろしい。 -
椋鳩十さんの全集
「マヤの一生」と「ハブとたたかう島」が収録されてました。
「マヤの一生」は、マヤって犬と家族の実話でした。
犬と猫とニワトリとこどもたちが仲良く暮らしてる様子があったかくていい感じでした。
あーーでも戦争が・・!
戦時中っていやだなあ
犬殺せっていう命令とか出たんだ・・
戦争中の何がいやって、「死ぬことがいいこと」とか「贅沢は敵だ」みたいな考え方が大人も子供の浸透しちゃって
洗脳されちゃってるのがこわいよなあ
そういう中で自分の考えとかを持ち続けるのってすごい難しいと思うけど
椋さんがんばったんだなー
ラストは泣けてしまいました・・。
「ハブとたたかう島」は、奄美大島でハブとたたかいながら生きてる島民のひとたちの壮絶な日常というかハブとの闘いの日々というか
大変なんだな~
マングースあんまり役に立たないんだなあ・・
てかハブってこんなこわいのかー
泣きながら棒でハブをめったうちにした女の子がなんだか壮絶でした・・