てぶくろをかいに (おはなし名作絵本 4)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 339
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591005316

感想・レビュー・書評

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  •  読み聞かせをして、とても懐かしい気持ちになりました。教科書に載ってたお話で今も覚えているものは数える程度ですが、「てぶくろをかいに」はストーリーはもちろんのこと、セリフの言い回しまで未だに覚えています。(なんなら、「てぶくろをかいに」の国語のテストの内容も覚えています。)おばちゃんになった今も覚えているくらい、幼い時に触れた名作は影響力があるとしみじみと感じました。

     私が好きな場面は、人間のお母さんが寝かしつけで子守唄を歌い、それを聴いた子ぎつねが急にお母さんが恋しくなるところ。愛おしく、温かい気持ちになりました。

  • この絵が、
    こぐまちゃんの本を描いているわかやまけんさんだと、はじめて知りました^ ^

    展覧会に行って知りました!

    こぐまちゃんとは、ぜんぜんちがうタッチの絵がいろいろありびっくりしました^ ^

  • きつねが出てくる昔話の定番で、そして名作である作品ですが、たしか小学校の教科書で読んだきりで、それ以来の鑑賞になりました

    きつねのお母さんがぼうやに、おててだけが人間のぼうやになるおまじないをかけてあげ、てぶくろを買うおつかいに送り出してくれる
    しかしぼうやはうっかり、きつねのままの手を、てぶくろやさんに出してしまう
    しかし、てぶくろやさんはとても優しくて…というお話だと、もちろん覚えてましたが、色んな細かい物語の背景や、ちょっとしたセリフ回しが、改めて新鮮に鑑賞ができました
    子どもさんのきつねは雪を見るのは初めてだという事は、春に生まれた子が初めて迎える冬なのかなあとか、雪が眩しくて目に刺さってしまうように感じた鮮烈さとか、お母さんきつねは、むかし友だちと人間の町で盗みをはたらいて命からがら逃げたとか、
    てぶくろを販売してくれるのは、てぶくろやさんではなくて帽子やさんだったとか、
    帽子やさんは「さきに お金 をください。」と、ちゃんと警戒しているとか、こんな話だったのか…とあちこち驚くことがしきりでした

    すごく現実的なところも幻想的なところもあるし、ちゃんとしてる帽子やさんも、心配をしつつおつかいに送り出すお母さんも、堅実で誠実でとても好感が持てるし、何よりぼうやがかわいいです
    でも、このおはなしは(執筆された当時の)既存の他の物語には近しいものがおそらくない、斬新なものだったように思います 実は昔話のジャンルにおいては『奇書』にあたるのかも、とやや飛躍したことを感じました

    ところでこの作品は、色んなバージョンが刊行されていますが『こぐまちゃんのほっとけーき』などの、わかやまけんさんの絵のもので読んでみました
    独特ののっぺりした作画、のしのししてそうな足取りのきつねおやこ、モダンな帽子やさんの頭が凄いもじゃもじゃしてるところ、あちこち癖になります

  • 7ヶ月。まだ文字が多くて1、2ページで飽きてしまう。大人が改めて読み返すと、文章の美しさに惚れ惚れする。冒頭の雪景色の鮮やかさが素敵。

  • K
    四歳五か月

  • 図書館本。この手の本は長女自らは持ってこないのだけど、読み聞かせると響くものがあるよう。こぎつねが、店で誤った方の手(キツネの手)を出してしまったところでしがみついてきました。普遍性のある物語の面白さをこれからもどんどん伝えていきたい。

  • 図書館で4歳児Aが選んで借り。背表紙には「このほんよんだ?2019」のシールが貼ってあった。

    少し難しいのでは…と思いつつ、
    Aも「じがちいさーい!いっぱーい!」と言いつつ読み。

    情景の描写が、日本語が美しい…と思った母。
    最後のきつね母の自問も余韻を残していて何とも言えない味わいがあってよいなあと思った。

  • 国語の教科書で読んだ。おかあさん狐が「ほんとうに にんげんは いいものかしら」と2回繰り返す部分の印象が特に強い。子どもがふれあった人間はみんな温かいが、母が出くわした人間は冷たかった。子どもが差し出した白銅貨が偽物だったらと思うと心配になる。

  • 図書館本。この手の本は娘自らは持ってこないのだけど、読み聞かせると響くものがあるよう。こぎつねがお店で誤った方の手(キツネの手)を出してしまったところでしがみついてきました。普遍性のある物語の面白さをこれからもどんどん伝えていきたい。

  • り。1072
    5y7m
    いつだか知らないけど保育園で読んだらしい
    くもんの推薦図書になってて知った
    ちなみに「これは面白かった!」ってやつはなく、「あんま面白くくないな」ってやつばっかりだそう

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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