- Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591005446
感想・レビュー・書評
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ただ笑えるだけじゃない、とっても豪快で気持ちの良い話。
あまりにパワフルな屁(ひき屁って何!?笑)をしちゃうあねさに腹を立てたあにさ。ばばさが宥めるのも聞かず、あねさを里に帰そうと送っていく道中で……
夫のあにさをはじめとして、出てくる男衆がやたらプリプリ怒ったり、むくれたり、むきになったり、狭量が目立つ。その分、あねさと姑のばばさのおおらかさやしたたかさが、より魅力的に映る。
それにしても本当にあにさときたら……意地張ってあねさを里に帰そうとしていたくせに、あねさが米や馬や反物を屁の力で次々手に入れるのを見るや「宝嫁だ!もう一度戻ってくれ!」なーんて言ってくる。
とびきり気立ての良いあねさだけど、そりゃ盛大に一発お見舞いしたくなるよね。
ここは読んでいて、本当にスカッとした。
特大の屁で家まで吹き飛ばされて戻ってきたあにさを、「これで良かった」と笑いながら介抱するばばさも良いお姑さんだ。
馬に米に反物持って、ちゃんとあにさの家に戻ってきたあねさ。その後はもっと良い嫁になったとのこと。しっかり主導権を握って、あにさとばばさと仲良く楽しく暮らしてるあねさの姿を思い浮かべ、気持ち良く読み終えた。 -
ばばさと住んでいたあにさがとしごろになってもらったよめさんは、とても大きい屁をこくあねさだった。
それを知って里へ帰れと言ったあにさがあねさを送って行くが…
「部屋」という名の起こりもわかる!?
声に出して読みたい本 -
昔話
とにかく2人とも大笑いして何回も読んだ絵本。 -
あにさが嫁をもらった。
働き者でいいよめさだったが、顔色が悪い。
姑が聞いてみるとおならをしてはいけないと思い、ずっと我慢していたらしい。
おならくらい、とさせてやるとそれが協力。
姑は家の前の大根畑まで飛ばされてしまった。
大根1本に捕まると、よめさは引き屁で姑を引き戻す。
姑は大根を1本持ったまま部屋に戻る。
ところがまたよめさは屁がしたくなり、してしまう。
飛ばされる姑、大根をつかんだまままた引き戻される。
それを繰り返しているうちに部屋は大根が山積みになった。
そこへあにさが戻って来て、山積みに大根に驚くと同時に、そんなあねさは里へ帰ってもらわなければならないと言う。
姑は止めるがあにさは聞かない。
よめさは来る時も迎えがあったから、帰りも送ってほしいと言う。
里へ下る途中で、お米をたくさん積んだ舟が進まず困っていた。
あねさは自分がなんとかしてやると言うが、船頭はばかにする。
舟を動かせたら米俵をくれてやると言う。
よめさは思いっきり屁をこき、見事舟を動かす。
ところが、船頭は約束を守らずそのまま行ってしまいそうだったので、あねさは引き屁で米俵を2、3持ってくる。
そうしてあにさに担がせて先を行く。
今度は、柿を取ろうとするが、届かなくて困っている人に会う。
あねさが取ってやるというと、馬鹿にして、取れたら全部くれてやる、馬も一緒にやる、と言う。
あねさはまた思いっきり屁をして全部落として、全部もらってしまう。
あにさはこれは便利な屁だと気づき、里に返すべきではないと気づく。
あねさは今更気付いたのか、と特大の屁をしてあにさを山奥のあにさの家まで飛ばしてしまう。
あにさは藁の上に突っ込んでいた。
あとからあねさが馬に乗って戻ってきた。
姑はこうなると思っていたと言う。
あにさはあねさに屁をこく小屋、屁屋を作るのだった。
あにさや船頭などにもしっぺ返しをするあねさ。
肝っ玉が強い。
気持ちがいい。
女房が一番下に見られていた時代。
あとがきには、いつか土間から上がることを夢見て叶わずに死んでしまった祖先のことがあった。
そんな時代のものとしては、姑がいい人というのも珍しい。
方言がいい。
【再読2019年9月20日】
あにさのところに嫁に来た、あねさ
屁でばばさを大根畑まで飛ばして、引き屁で戻しす
驚いたあにさが里に帰そうとする
途中で米俵を積んだ船を押し出したり、柿の実を落としたり、米俵や反物も手に入れる
あにさは惜しくなって里に返すのをやめるがあねさは一発屁を食らわせる
山に戻って一緒に暮らす
屁をこくためのへやを作る
それが今の部屋だとか
本当にそうなのかな -
読んでいて調子が良くて、絵もたのしいし、お話しもどこかのどかな雰囲気がよい。
最後に「部屋」の名前の由来についても!
読み聞かせには長いなと思うけど、楽しく聞いてくれそう。
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「へっこきあねさは里につれもどされる途中、さまざまな活躍をし、あにさにたからよめと思われるようになりました。」
やさしい働き者の嫁さん。屁をこくことでたからよめと呼ばれるようになり、屁をする家も作ってもらって、幸せになる話。
屁をする家は「へや」となったと。 -
UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
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保育園で借りてきました。
家ではたぶん買わない本だけどこどもって屁とか大好きだよね(^^;) -
どこかの昔の方言で書かれており、声に出して読むといかにも昔話を語っているという気分になり楽しい。屁で吹き飛ばすという話は子供も食い付く。主人公のあねさが、おとなしいようでいて案外ヤリ手で痛快。最後は調子のいいダンナにしっかり灸を据え、そのまま別れてしまうのかと思ったらニコニコと戻ってきてハッピーエンド。あねさ、強し。
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おならに子どもは大喜び.
いちごぼーんと爆ぜた.という終わり方が最高ですね.
このお話、10年位前に岩波書店のてのひらえほんシリーズで読みました。荒井良二さんの素朴な絵ととぼけた...
このお話、10年位前に岩波書店のてのひらえほんシリーズで読みました。荒井良二さんの素朴な絵ととぼけた内容で大笑いした覚えがあります。
たしかにスカッとしますね♪
メッセージありがとうございます。
そうなんです。
(やだーあにさサイテー)(そうだ~やってやれ~)なんて、妙にあね...
メッセージありがとうございます。
そうなんです。
(やだーあにさサイテー)(そうだ~やってやれ~)なんて、妙にあねさに肩入れしてしまい、最後はかなりスカッとしました(^-^)
てのひらえほんシリーズでは荒井良二さんが絵をつけているんですね。きっとすごく可愛いらしいあねさでしょうね(*^-^*)
111108さんの感想、いつもすごく楽しみに読ませていただいてます。
海外のミステリや小説が好きなんですが、最近なかなか読めておらず、皆さんの本棚や感想を見ては「読みたいリスト」が長くなるばかりです…!
これからもよろしくお願いします♪
やっぱりyutakochiさんもミステリ好きですよね!ブックリストからひしひ...
やっぱりyutakochiさんもミステリ好きですよね!ブックリストからひしひしと感じられました(^-^)
お子さんの反応もよくわかる絵本のレビューもいつも楽しませてもらってます♪
これからもよろしくお願いします(≧∀≦)