ぼくらはズッコケ探偵団 (こども文学館 8)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 149
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591007815

感想・レビュー・書評

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  • 野球と推理をどうじにやるのが面白い。

  •  ズッコケシリーズなので「冒険」にカテゴライズしたが、一応は殺人事件を扱っているので「ミステリー」である。
    子供が探偵役をやると必ず出るのが「大人の警察が隈なく捜査した事件に子供なんかが首を突っ込んで役に立つのか」というツッコミだが、そこはなんとなく子供ならではの視点がキモになっていると言い訳をしておこう。
    何と言っても本作で初登場する三人組の同級生・安藤圭子は本事件の重要参考人であると共に被害者でもあるのだから。

     トリックや謎解きについては割愛する、と言うか割とどうでもいい。
    それよりも私は本書で初めて「不愉快」という言葉を覚えたのだが、「ゆかい」という言葉に否定の接頭辞を付けて逆の意味にするというまどろっこしさがなんとも歯痒かった。
    今では当たり前のように使っている言葉だが。

     本書の最大の魅力は先にも述べたが安藤圭子の存在である。
    容姿は可愛いが舌鋒鋭くハチベエにとっては不倶戴天の敵のような描写をされているが、本心では思いやりのある様子も見せていて今風に言う「ツンデレ」っぽい。
    まぁそれだけでは少年読者の心には響かないのだが話の後半で彼女は交通事故に遭って入院してしまうのである。
    正にナイトたるべき主人公達が守るべきお姫様。
    ただ単にクラスの美少女AとBみたいなポジションで前作に出てきた二人(荒井陽子と榎本由美子)とは扱いが全然違う。

    ケイコは後に「ズッコケ中年三人組」でハチベエと結婚するらしいがそんなことはどうでもいい。
    私的には本書の時点で既にハチベエとのフラグは立っているのだから。

  • 2014.02.11読了

  •  ズッコケシリーズはもちろん知ってはいたんだけれど、別に深い意味はなく何となく今まで1回も読んだことがなくて。
     でもまた何の深い意味もなく読んでみようかな、て思って。

     なのに第1作目が図書館になくて、結局2作目から。
     2作目はミステリ。
     いや、他の本がミステリじゃないかどうかは知らないんだけど、あとがきで、初めて推理小説を手掛けた、て書いてあったから。

     でも、子ども向けのミステリて、殺人でない事件が起こるんだけど、この本では殺人事件の謎解きです。
     ホントに小学生で殺人事件に出くわしちゃったら、トラウマだよなぁ。
     自分たちで犯人を捜そうとか、ボールを探そうとか、なかなか出来ないよ。

     あと、空き地を巡って男子と女子で対立して、学級会に掛ける、ていうのが、何か懐かしいというか。
     時代を感じさせる。

  • ズッコケ2作目。

    ミステリーものです。
    小学生が読むには丁度良い複雑さでテンポも良く、ミステリー入門には見本みたいなぐらい上手く作ってあると思います。
    とりあえず警察無能過ぎ。
    小学生に殺人事件はちょっとしたトラウマになりそうだけどどうなんだろ。

    ハチベエの活躍の比重が思い気がする。

  • 作者あとがきに、読者があっと驚くような新鮮なトリックや謎を秘めた推理小説はないものか、と書いてありました。
    難しい話はない、心理描写や犯罪の動機に重きをおいてないのは児童文学だからかと思っていたけれど、作者の思惑がちゃんとあったんですね。
    トリックになるほどね~と思ったり、ハチベエたちと一緒になってあいつが怪しいなこいつが怪しいなって考えたり、本を読む楽しい時間を過ごせました。

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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