- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591018590
感想・レビュー・書評
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「たなばた」といい、「ほしになったりゅうのきば」といい、君島久子さんの作品は美しい。
哀切なものが底辺に流れ、そこがまた懐かしさのひとつでもある。
この作品は非常にドラマチックで、絵巻物を見せられているような感覚がある。
三人兄弟のうち、兄と真ん中の子は愚か者で、末の弟が賢く勇気がある。
このパターンは珍しくもないが、面白いのは、母親の織った「にしき」を探す冒険の旅に出るという点だ。
その冒険は痛かったり熱かったりで、なかなか大変なのだ。
その「にしき」を織り上げるまでにもストーリーがちゃんとあって、中盤に「にしき」を奪い返す冒険になり、終盤は戻ってきたその「にしき」中で幸せに住まう家族がある。
異国情緒もあって、壮大な物語だ。
少し肉付けしたら面白いアニメになりそうだ(笑)
赤羽末吉さんの挿絵もとても美しく、そしてどこか懐かしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供には難しい -
おもしろくて不思議なおとぎ話。馴染みのある展開だが、こういうファンタジーは世界共通なのだなぁと思わせる。
堅実に生きている人には、ときに分かりにくい「嘘だろ?」という実話があるものだが、どこまでが作り話で、どこまでが実際起きたことなのかなんて考えると面白い。妙に現実感のある部分もあるし…。 -
いい子には、いい事あるよね~
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小学校4年の教科書に載ってて、国語の教科書の中では一番心に残ってるお話です。
ちょっと歯とか痛いけど。