チワンのにしき: 中国民話 (おはなし創作えほん 21)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591018590

感想・レビュー・書評

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  • 「たなばた」といい、「ほしになったりゅうのきば」といい、君島久子さんの作品は美しい。
    哀切なものが底辺に流れ、そこがまた懐かしさのひとつでもある。

    この作品は非常にドラマチックで、絵巻物を見せられているような感覚がある。
    三人兄弟のうち、兄と真ん中の子は愚か者で、末の弟が賢く勇気がある。
    このパターンは珍しくもないが、面白いのは、母親の織った「にしき」を探す冒険の旅に出るという点だ。
    その冒険は痛かったり熱かったりで、なかなか大変なのだ。
    その「にしき」を織り上げるまでにもストーリーがちゃんとあって、中盤に「にしき」を奪い返す冒険になり、終盤は戻ってきたその「にしき」中で幸せに住まう家族がある。
    異国情緒もあって、壮大な物語だ。
    少し肉付けしたら面白いアニメになりそうだ(笑)
    赤羽末吉さんの挿絵もとても美しく、そしてどこか懐かしい。


  • 子供には難しい

  • おもしろくて不思議なおとぎ話。馴染みのある展開だが、こういうファンタジーは世界共通なのだなぁと思わせる。

    堅実に生きている人には、ときに分かりにくい「嘘だろ?」という実話があるものだが、どこまでが作り話で、どこまでが実際起きたことなのかなんて考えると面白い。妙に現実感のある部分もあるし…。

  • いい子には、いい事あるよね~

  • 小学校4年の教科書に載ってて、国語の教科書の中では一番心に残ってるお話です。
    ちょっと歯とか痛いけど。

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著者プロフィール

君島久子 栃木県に生まれた。慶應義塾大学卒業、都立大学大学院修了。武蔵大学教授をへて、国立民族学博物館教授となる。中国民族学、文学を専攻、特に民間伝承および児童文学を研究。中国、東南アジア、日本を含めた広いアジア地域での比較研究をすすめている。1965年、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)、1983年、『中国の神話』(筑摩書房)で共にサンケイ児童出版文化賞を受賞。また1976年、『西遊記上・下』(福音館書店)で日本翻訳文化賞を受賞した。そのほか『ほしになったりゅうのきば』『たなばた』『しんせつなともだち』(福音館書店)、『チベットのものいう鳥』『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)、『アジアの民話』(講談社)、『月をかじる犬』(筑摩書房)など多数の著訳書がある。大阪府在住。

「2020年 『あかりの花 中国苗族民話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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