東西ミステリ海外版42位の本作をジュニア版で読了。ギリシア棺の謎と並ぶ国名シリーズの傑作だそうです。
犯人はアンドルー・ヴァン(アンドレア・トヴァール/ピート老人)。クリングを自分の死に見せかける為殺害。クロサックも自分に恨みを持つ永遠の追跡者として殺害。恋愛のもつれ、遺産を巡って2人の兄も殺害。
犯行がバレたのは、現場に残したヨードチンキ。ラベルが無いのに、ヨードチンキが分かるのは、自分の家のものだから、と言う理由でした。
その後に続く"首無し死体もの"の元祖とも言うべき作品。この当時は正確な科学検査とか無かったんでしょうね。自分の身代わりに2度、別の死体を使うと言う荒業なトリックがあってこその犯行でした。
僕はエラリー・クイーンと肌があまり合わないけど、この人の作風は分かりました。