いま、アジアの子どもたちは: 戦争・貧困・環境 (10代の教養図書館 2)

  • ポプラ社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591044797

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館で吉田ルイ子という名前が目にとまったので『いま,アジアの子どもたちは・・・』という本を借りてみた。吉田ルイ子さんの写真を初めて見たのは1年前。岩崎ちひろさんの美術館で偶然写真展をやっていた。「パンもない,ミルクもない,家に屋根もないけど,友だちがいる」という写真は鮮烈だった。ハングリーな子どもたちの目の輝きにくぎ付けになった。
    「戦争とは,人間に飢えと病と死をもたらし,さらには人間らしい心をも死滅させる争いである」
    「平和とは,人間を飢えと病と死の恐怖から解放し,人間らしい心を十分に発揮させることのできる社会を築くことである」
    この定義には大きくうなづいてしまった。
    ルイ子さんはカンボジアの難民キャンプで,自らも重い栄養失調の3歳の女の子が,一日一回の乏しい食事を他の子に分けてあげている光景に出くわしたという。その思いやりはどこでどう学んだのだろうか。教えて欲しい。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

吉田 ルイ子(よしだ・るいこ):1934年北海道室蘭市生まれ。慶応義塾大学法学部卒。NHK国際局、朝日放送アナウンサー勤務の後、1961年フルブライト交換留学生として渡米。オハイオ州立大学とコロンビア大学で学び、フォトジャーナリズム専攻で1964年コロンビア大学より修士号を取得する。そのままニューヨークに滞在し、ハーレムに住んで写真を撮りはじめる。1968年ハーレムの子どもを撮った写真で公共広告賞を受賞。帰国後は北米、中米、東南アジア、中東、アフリカと世界を駆けめぐり、人々の生活、感情に思いを寄せた視点で、写真を撮りつづけた。2024年5月31日、89歳で逝去。

「2024年 『ハーレムの熱い日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田ルイ子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×