福沢諭吉 (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記 15)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591058756

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  • ゆきちはおさけでいのちがたすかった、のはおもしろかった。

  • 「「天は人の上に人をつくらず」。福沢諭吉は、自由平等と学問のたいせつさを説いて、日本の近代化に、大きな役割をはたしました。」

  • 慶應義塾大学を創設したことで有名な福沢諭吉さん。

    彼がなぜ一万円札になれたのか知ってもらいたいと思います。

    彼は学問で有名になりましたが、元々は武士の家系でした。

    しかし少し変わっていて、武士の家系ではすぐに「いたい」などという弱気な発言はしないものです。

    福沢諭吉さんはそれとは違って、自分の思ったことなどはすぐに口に出してしまう方でした。

    さらに、当時の常識と思われていたことに疑問をもつタイプで、彼が殿様の名前が書いてある書類を踏んでしまった時に、

    兄から「バチが当たるぞ」と言われ、悪いことをしたら本当にバチが当たるのか?

    ということを調べるということをしました。

    その調べかたは、当時お稲荷さんの前を通るときはみんな、拝んでいました。

    そのお稲荷さんのやしろ戸に入って、その中にあった石を見て 「みんなこんな石ころに拝んでいたのか」

    と思いつつ、道端に落ちていた石ころとすり替えて、バチが当たるのか検証したというやり方です。

    これを見ると福沢諭吉さんはかなりぶっ飛んでいる。と言っても過言ではないでしょう。

    そんな福沢諭吉さんはもちろん勤勉家で、その仲間たちも熱心に勉強しています。

    その勉強していた、いわゆる適塾というところには枕がなかったという話もあります。

    これは、眠くなったら柱に寄っかかって寝たり、机に突っ伏したりしていました。

    そして起きたらまた勉強を繰り返すというルーティーンです。

    他にも自分は武士の家系なのに、刀を全部売って本を買ってみたり、

    戦争中で砲台がドンドンなっている中で講義をしていたりもしています。(この日は現在ではウェーランドの講述記念日となっています。) 勉強熱心な福沢諭吉さんは酒好きでも有名で、

    暗殺を狙われていた時も、お酒を飲む時間が長すぎて、暗殺者が待ちくたびれ、帰ってしまったということもありました。

    人間が酒で失敗することはありますが、人間が酒で命を救われることはなかなかないと思います。

    その他、人間は平等であるという持論から男女平等を昔から唱えていた人でもあります。

    実際に彼の葬式では女性の人も多かったそうです。

    まとめると福沢諭吉さんは武士の家系なのにも関わらず、 「いずれ学問の時代がくる」という思考で「日本は海外の文化を取り入れて視野を広めるべき」と勉強したり

    男性社会である時に男女平等を唱えたりする革命家であったということですね。

    現在はもうすでに頭を使う学問の時代になっているし、男女平等の世の中になっています。

    そんな世の中にしようと思っていたのは、実は福沢諭吉さんが最初の人だったのかも知れませんね。

  • 福沢諭吉の幼少期からの一生を物語る伝記ともの知りガイドが一体化し、両側から読める斬新な児童書。わかりやすく読みやすい。ガイドは単に資料ではなく、クイズにしたり切り口が工夫されている。
    家のない人に親切だった母、長崎に蘭学を学びに行く誘いをした兄、適塾で影響を受けた橋本左内などとのエピソードが面白い。開国に賛否の対立が激しい中で、また周りの支援が不十分な中で外国の勉強を続け、身分社会に生まれながら学問によって認められた。
    江戸末期は、自分と考え方が少しでも違うと暗殺対象になる、物騒な時代だった。また責任を取るために切腹する時代だった。しかし諭吉は、語学力を活かして西洋文明を知り、その知識を広めるために慶應義塾を開学。門下生を増やし独立自尊を唱えた。
    福翁自伝、西洋事情など、著書も読みたくなった。

  • (2011-02-06)

  • 子供用の伝記だけど、分かりやすくて使い勝手が良かった。

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著者プロフィール

●児童文学作家、評論家。1926年静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。おもな創作に『とねと鬼丸』(小学館文学賞)、『やまんばおゆき』(サンケイ児童出版文化賞)、『ぼくたちの家出』『さよなら友だち』ほか、評論に『新美南吉の世界』(新美南吉文学賞)、『戦後児童文学作品論』などがある。2002年、日本児童文芸家協会賞特別賞受賞。2003年死去。

「2018年 『伊達政宗 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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