けんかのきもち (からだとこころのえほん 2)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 991
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591070444

作品紹介・あらすじ

この絵本の舞台「あそび島」には、3歳から高校生くらいまでのひとたちがやってきます。「あそび島」では、子どもも大人もみんなまるごとでつきあっています。だから、ときにはぶつかり合い、ときにはものすごく心を揺さぶられる事件がおこります。そんな「あそび島」のできごとを、絵本にしました。

感想・レビュー・書評

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  • 親友とけんかした。

    けんかした主人公・たいの表情から、「けんかのきもち」を想像してみる本。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「ぼくは たい。」(3ページ)という主人公の名前から始まるのですが、そのページにはクッキングをする大勢の子どもたちが描かれていて、どの子が“たい”なのかわかりません。

    さらに同じページで、たいの大親友・こうたも紹介されていますが、こちらも絵からはどの子がこうたなのかわかりませんでした。

    次のページでは、主人公・たいと親友のこうたの取っ組み合いがいきなり描かれます。
    しかし、冒頭ページでたいとこうたの姿を認識しないまま、取っ組み合いのページへとつながってしまうので、やはり組み合っているどちらの男の子がたい?こうた?となってしまい、もったいないなと思いました。

    ただ、「けんかのきもち」は、よく伝わる本です。

    悔しさ、泣きたい気持ち、返事なんかしたくない、なんでだよという苛立ち…
    シンプルな言葉とともに、たいの表情が大きく描かれていていて、文と絵から「悔しさ」「泣きたい気持ち」を読み手なりに想像するとこができます。
    悔しさを細かく言葉で説明するのではなく、たいの表情から読みとって想像してみよう!という絵本なのだな、と思いました。

    絵も小学生が描くような素朴な力強い絵画のようで、息子がもう少し小さいころに描いていた絵を思い出しました。

  • 「でも、こんどは きっと ぼくが かつ」

    子供の気持ちって、こんなもんなんだろうなあ。あやまらなくちゃいけないのに、泣いて。行きたいのに、拗ねて。面倒なものだ。っでも、それが子供だ。大人に何かを伝えてくれている。あんまり知っても意味ないけどなあ。(4分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #けんかのきもち #柴田愛子 #伊藤秀男 #ポプラ社

  • ケンカをして仲直りするまでの、素直になれない気持ちがとてもよく伝わってくる絵本です!
    3歳の娘も、「こうたくんはもう怒ってないねぇ!」と理解してました!^ ^
    ケンカって何かを子どもに伝えられる絵本です。

  • 大きくてはっきりした挿絵は、ときに見開き2ページにもまたがって、インパクト大です。
    文章は、主人公の男の子の話し言葉になっています。

    仲良しなのに、小さなことでケンカしてしまう。
    それも、周りに人だかりが出来るほどの壮絶なケンカ。
    悔しくて悔しくて、泣きたい気持ちが抑えられないのが、よく分かります。
    相手が謝りに来たことで、更に増してくる「ケンカの気持ち」。
    いいなぁ。
    こんなに素直に自分の気持ちをぶつけられる相手がいるって、幸せだと思いませんか?
    わたしはむしろ羨ましいです。

    対象年齢は5,6歳でしょうか。このくらいから、本気でケンカしますからね。
    ただし、ケンカにもルールというものがあることは、こういう機会に教えてあげたいもの。

    最後は、ちょっと笑えます。
    この子、ケンカ相手と作った餃子をひとりでもりもり食べて、いつの間にか機嫌が直るのです。
    そして「でも、つぎはきっと ぼくが かつ」で終わります。
    いいなぁ、いいなぁ。
    子どもたちが大好きなお話のひとつです。

  • よかった。はがい(はがゆい、憎い)カンジが伝わる。

  •  息子 0歳7ヶ月 読み聞かせ

  • 図書館本。次女に借りた本を長女がもれなく読むシリーズ。ケンカをしてカッする気持ち、許せない気持ち、謝られて受け入れられず混同する気持ち、揺れ動く気持ちを短い言葉で。

  • かんたんになかなおりなんてできないよ。

    ぼくは「たい」。「こうた」ととっくみあいの、すごい喧嘩をした。でも、こうたは強かった・・。ぐいぐいと描きこまれた絵からは、けんかの興奮やくやしい気持ち、涙のしょっぱさまで、じわっと伝わってきます。本気と本気でぶつかりあえる相手がいるって、すごーく幸せなことなのかも。

    (『豊かな心をはぐくむこども絵本ガイド』主婦の友 より)

    「けんかは 素手でやる。けんかは1対1でやる。けんかはどちらかがやめたくなったら やめる。これがけんかの約束。 けんかすると、前よりもっと なかよくなる。」

    って、裏表紙にすっごくいいこと書いてあるけど本文にこの文章ないのなんでー!うちの市立図書館はこの裏表紙を貼ってくれていたから読めるけれども。
    とっくみあいする男の子ふたりのどっちが「たい」でどっちが「こうた」かも、この裏表紙に書いてある。
    これがないとなぁ、わかりにくいなぁ。おしい。

    けんかして、ご飯食べたら気持ち落ち着いて、仲直りして、「でもこんどはきっとぼくがかつ」のラストの言葉と表情、いいねー。

  • オチがなぞなんだよな、子どもの気持ちをあらわしてるんですかね?!子どもに読み聞かせて、聞いてみたけど、納得はいかなかった(笑)でも絵がダイナミックでよい。

  • けんかのあとが大変。喧嘩しているときは後先考えないからね

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。私立幼稚園に5年間勤務し、多様な教育方法に迷って退職。OLを経験するも子どもの魅力から離れられず、別の私立幼稚園に5年間勤務。1982年、“子どもの心に添う”を基本姿勢とした「りんごの木」を発足。保育のかたわら、講演、執筆、絵本作りと様々な子どもの分野で活躍中。テレビ、ラジオなどのメディアにも出演。子どもたちが生み出すさまざまなドラマをおとなに伝えながら、“子どもとおとなの気持ちのいい関係づくり”を目ざしている。

「2022年 『保育のお悩みに愛子先生流アドバイス それってホントに子どものため?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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