あの空をおぼえてる

  • ポプラ社
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本棚登録 : 640
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591074589

作品紹介・あらすじ

ウェニーへ。ぼくも死んだんだ。二人がトラックにひかれたときじゃなくて、そのすぐあと、病院で-。ウィルは天国の妹に宛てた手紙を書きつづけるが、それは誰も知らない二人だけの秘密だった-。かざらぬ少年の優しさと家族の愛が胸にひびく、ふつふつと心が温まる珠玉の翻訳小説。

感想・レビュー・書評

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  • その日、2人の子供たちはトラックに轢かれてしまった。
    兄は重傷を負いながらも生き残り、妹はそのまま亡くなった。

    兄は、ノートブックに妹への手紙を書き始める。
    その時何が起こったか。その後、兄を取り囲む世界がどのように変化していくか。
    兄は訥々と、しかしきっぱりと手紙を書き続ける。
    兄が妹に向ける手紙の独白は、淡々と、でもとても優しい。
    妹を喪った事で壊れて行った家族が、あるきっかけでまた家族の姿を取り戻していく。
    語り口は、淡々と。でも、とても優しい。

  • 交通事故に遭った兄妹、無邪気な妹ウェニーは翼を持っていて飛び去ったが兄は生き残り両親は悲嘆にくれながら暮らしている。妹と一緒に飛び去りかけた兄ウィルは事故後ずっと妹宛てに手紙で報連相しながら両親とのコンタクトには空回りし続ける。ギクシャクした間柄は新しい命を迎える頃に温かく氷解することとなる。
    謳い文句の通りに読み手側が暖かくなるストーリーと結末 ですね♪優しい気持ちになれました。

  • 一枚の絵のような写真がある。妹が僕の前を走っていく。腕を広げ、今にも光の中を飛んで行きそうだ。慌てて追おうとしたけれど、僕は振り向いたんだ。パパとママのことを思い出したから。ウィルはいつだって一番にパパとママのことを考えてる優しい子だったから。だから神様はウィルのことを選んだんだよ。深く果てしない悲しみは本当に大切な事実までぼかして見えなくしてしまう。どうしてなんだ、意味などないのかもしれない。今此処に居て抱きしめ合えること、これからまた新しい命を抱きあげること、それは何にも代え難い幸福なのだから。

  • 臨死体験が、自分が今まで読んできて知識として知っている
    ものと同じだったので、違和感なく読めた。
    人間そのものも不思議な存在だし、その人間を人間たらしめる
    「命」というものはさらに不思議だ。
    人類はまだ宇宙全体の4%程しか理解してないと言われているが、
    それは命に関しても同じことが言えるだろう。

    原題名が「Wenny Has Wings」、そして訳者がつけた名前が
    「あの空をおぼえてる」。
    幸いに、二つの名前が表紙に書いてあったので、それぞれの
    思いを知ったが、いつも思うことは、原題名を大事にしてほしいな、と
    いうことだ。書かれたものが、「翻訳」という過程を経る時点で、
    「変容」するのは必要なことかもしれないが、それでも、と思う、
    作者は「Wenny Has Wings」と、とてもシンプルなタイトルを
    付け、どこにもskyとかrememberとかいった単語は使ってないのだから。

    読みたい本。
    メルビン・モース博士とポール・ペリー氏の著書
    『臨死体験 光の世界へ』

  • 2013年6月14日
    この本は、大切な人、特に子どもを亡くしてしまった人のために書かれたのかもしれない。

    こないだ読んだ「生きがいの創造」に通じるところもありました。

  • 感動ものだと聞いて手に取りました。一緒に交通事故に遭った兄妹。兄は奇跡的に助かるが、妹は帰らぬ人に。その助かった兄ウィルが妹のウィニーに宛てて書く手紙のみで構成されています。なので、子供の書いた手紙をずっと除き読みしているだけのような、ちょっと退屈でした。国が違うからか、彼らのする事にもついていけなかったし。途中で挫折しました。

  • 目に見えない世界はある。
    なぜなら、
    目に見えないのだから、ないとは言い切れないから。


    人は愛し合うことをやめられない。



    家族をもっと研究しようか。

  • ただ、ただ感動。
    お兄ちゃんの強さとやさしさが
    痛いほど胸にくる。
    そして家族の良さが本当にわかる本。
    ちなみに映画は見てません(´・ω・`)

  • 大きな傷を負いながらも、家族を愛で包もうとするウィル。

    それに対して、現実を受け入れられない両親。

    色々な経験を通して、最終的に父・母ともに立ち直る。

    そして、新しい家族が増える。

    人を失う悲しみを乗り越え、『家族』という集団が、大きな悲しみを乗り越え、新しい一歩を踏み出ていく物語。

    子供視点で描かれているが、そこには大人にも感じ取って欲しいメッセージが含まれている。

  • 最後少し衝撃あり。子どもの心理って本当にこんな感じなんだと思う。

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